苺王子達の短編集【stxxx】ー腐表現ありー

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２１.思い出ー赤sideー


記憶を取り戻して、まだ間もない頃


俺はある二人と仲が良かった


なおとももだ



なおはみんなが『なおにぃ』って呼んでいたから、そう呼んでいた


ももは本当に大人っぽくてピンクが合うならもも。
桃色って意味



いつだって一緒にいた。みんなよりは少し年上だった


山を沢山教えてくれてよく遊んだ



＊＊＊昔の記憶



赤「なぁーなお！もも！怪我した」

な「あちゃーこれはがっつり怪我したなぁ…ほら見せてみ」



なおは俺の怪我したところを、薬を塗って布を巻く



も「タケノコはもっと周りを見ろ。」

赤「ももだってよく怪我する癖に！」

な「二人ともケンカしちゃあかんよ」



そう言ってなおは俺とももの頭に軽くチョップする


軽くと言っても少し痛みが走る
俺は頭を押さえる



赤「いったぁ！？、、、ごめんなさぁい」



なおは少し天然ぽいところはあるけど、いつも俺たちをまとめてくれてる



も「、、、ごめん」

な「これで仲直りやな！」



なおが俺とももの頭を撫でる


俺とももの方が背高いから手を伸ばして撫でてもらう形になる
けど、それが好き



も「はぁ、てかもう暗くなるから帰るぞ」

な「きょ、兄ちゃんまってや！」



なおとももは兄弟で、仲が特別言い訳じゃないけど悪い訳でもない


ただ、ももはなおを良くは思っていないことは確か


俺は深く掘るつもじゃないからいつも遠目に見て気にしていなかった。

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