検索窓
今日:1 hit、昨日:10 hit、合計:24,635 hit

判らない ページ48

ーーーーー

「纏めると、“無名„ に囚われているのは…」

武装探偵社 : 太宰治 福沢諭吉

ポートマフィア : 中原中也 森鴎外

異能特務課 : 坂口安吾

死の家の鼠 : フョードル・ドストエフスキー

「…だな」

探偵社の会議室

ホワイトボードの前に立つ国木田がボードに書き込んで言った

他の社員達はホワイトボードを見詰める

「否…『天人五衰』のシグマもだ」

乱歩が国木田に言った

天空カジノでのことは、敦達から聞いていた

シグマは、カジノから消えていた……血痕だけを残して

そして、Aは傷を負っていた

それから導き出せるのは、『シグマも “無名„ に捕らえられた』可能性

「成程……」

「だからカジノに居なかった…」

天人五衰 : シグマ

「でも、その “無名„ って奴等は何が目的なんだろうねェ?」

与謝野が全員の疑問を代弁したように言った

「それは……」

「乱歩さんは、判りますか?」

此処に居る人間の中で、それが判るであろう人物に敦は聞いた

「目的は十六夜Aだろうな」

「!…Aちゃんですか?」

「ああ…でも、おびきだすだけならドストエフスキーだけで十分だ
探偵社やマフィア、それこそ特務課なんて必要ない」

「確かに……」

「 “無名„ って組織……他にも何か狙いがあるな」

乱歩の目は開かれている

「その狙いって?」

谷崎が聞いた

「僕の推理は異能力じゃあない……ただの技術だ
狙いを見抜くには、情報が少なすぎる」

「「「……!」」」

乱歩の緑色の瞳はボードを射抜いている

「まぁ、判らないのは仕方無い…直接、会って聞こう」

ガタッ

乱歩の言葉を合図にするように、社員達は立ち上がった

◇作者から→←見張り



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (11 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
28人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

朱鷺の砂 - 夏休み期間なので少し更新速度が上がります (2019年7月22日 22時) (レス) id: 137c29396a (このIDを非表示/違反報告)
朱鷺の砂(プロフ) - 誤字脱字などありましたら教えて下さい また、作中で分からないこと、分かりにくかったことなどもありましたら教えて頂けると幸いです 他にも、作品やキャラクターについての質問等も受け付けています これからもよろしくお願いします! (2019年6月28日 18時) (レス) id: 4484823ae6 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:朱鷺の砂 | 作成日時:2019年5月19日 7時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。