金色の瞳 ページ31
「十六夜A…！？」
「どうして安吾さんと…？」
エージェント達は混乱している
「云ってなかったの？」
「病院内では通信機も電源を切っているので」
「……特務課がそれでいいの？」
Aは本心から言った
「貴女の名前を出した途端、特殊部隊が飛んできますが、それでも良かったんですか？」
「嫌です」
即答だった
「説明は二人に任せて行きましょう」
安吾はそう言うと、病室の扉を開けた
中にいたエージェントも外に出し、此処には種田、安吾、Aの三人しかいない
「………」
種田はまだ眠っている
「一体何時まで寝てる振りをするんだか……」
Aは窓の近くに置かれた椅子に座り乍ら言った
すると、種田は目を開けた
「…気付いておったか……」
種田はそう言って上半身を起こした
「長官、御無事で何よりです」
「種田殿…何故私が貴方を治療したと思う？」
Aは種田に聞く
「……何が目的や？」
「母さんの事を聞きたい」
何の躊躇いもなく、Aは言った
「「！？」」
種田と安吾は目を見開いた
Aの口から母親のことが出てくるとは思ってもいなかったようだ
「貴方なら知ってるんじゃない？」
Aはそう言い乍ら、指先を右目に近付けた
「私の右目が…… “金色„ だってこと」
そして、右目から青いコンタクトレンズを外した
その下から現れたのは、月のような “金色„ の瞳だった
「……！」
「！？」
「坂口さんの反応を見る限り、彼は知らなかったみたいだけど………やっぱり、貴方は知っていたんだ…」
コンタクトレンズはAの手から床に落ちた
「それと有栖川参事官と関係が？」
安吾がAに聞いた
「母さんは、八絃一也と同じ瞳であるこの右目を嫌った筈……それこそ、右目をくり抜いてしまいたいくらいに」
「！」
「………」
種田は何も言わない
「でも、その手術をするには私は幼すぎた……だから母さんは、異能特務課の権限である異能力者を利用して、私の右目を金色から青色に偽装した
何処か間違ってる？」
Aは種田に聞いた
青と金の瞳が、種田を射抜く
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朱鷺の砂 - 夏休み期間なので少し更新速度が上がります (2019年7月22日 22時) (
レス) id: 137c29396a (このIDを非表示/違反報告)
朱鷺の砂(プロフ) - 誤字脱字などありましたら教えて下さい また、作中で分からないこと、分かりにくかったことなどもありましたら教えて頂けると幸いです 他にも、作品やキャラクターについての質問等も受け付けています これからもよろしくお願いします！ (2019年6月28日 18時) (レス) id: 4484823ae6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朱鷺の砂 | 作成日時：2019年5月19日 7時
