天空カジノという盤面、味方という駒 ページ11
「ナイトをＦ６からＥ５へ」
「……キングをＥ７からＥ６へ」
ムルソーに捕らえられているドストエフスキーと太宰治
超人的な頭脳を持つ彼等は、檻を隔ててチェスをしていた
「ふむ 君らしい手だ」
「ええ 悪意こそ神がヒトに与えた最高の果実です」
「頗る同意見だね クイーンをＥ２からＣ４へ」
「クイーンを戦場に？ 大胆ですね」
「君が相手ではね…使える駒は全部使わねば」
「ではこちらも……クイーンをＥ８からＣ６へ」
「……君のクイーンは判っていた」
「ふふ…そうだろうとは思っていました 貴方のクイーンはモンゴメリさんですね？」
「まぁ…読まれているとは思ったよ」
この一連の会話から、彼等の意図を読み取ることは誰一人、出来ないだろう
「このチェスの盤面は天空カジノ
しかし探偵社は公衆の場には出られない……だから『猟犬』に出入り口を爆破させた」
「
そいつの名は、支配人のシグマ 『天人五衰』の一人」
潜入を成功させた敦達は、シグマ捕獲に動き出す
そして猟犬は探偵社捕獲とテロ阻止の為カジノ内の捜査を始める
ガチャ
Aは、会議室として使われている部屋の扉を開けた
「
誰も居ないはずの室内でAは、問いかけるように言った
刹那
キンッ
Aは背後からナイフで攻撃を仕掛けられた
だが、Aはそれを読んでいたかのようにナイフで攻撃を受け流した
「……」
「流石です、Aさん……７年振りの
Aに攻撃を仕掛けたのは、白髪に緑の瞳を持った青年だった
「目的は何？」
「さあ……何でしょうね」
青年はAの問いに笑みを浮かべてそう言った
「……」
「それより、折角の再会なんですから……楽しませて下さいね！」
青年は言い終わると同時に再びAに攻撃を仕掛けた
「『頁』はどうするんです？」
一人の男がそう問うた
「安心しろ…手は打ってある
……さて、シナリオをぶち壊す時間だ」
もう一人の男がそう言った
男の金色の瞳が怪しく光る
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朱鷺の砂 - 夏休み期間なので少し更新速度が上がります (2019年7月22日 22時) (
レス) id: 137c29396a (このIDを非表示/違反報告)
朱鷺の砂(プロフ) - 誤字脱字などありましたら教えて下さい また、作中で分からないこと、分かりにくかったことなどもありましたら教えて頂けると幸いです 他にも、作品やキャラクターについての質問等も受け付けています これからもよろしくお願いします！ (2019年6月28日 18時) (レス) id: 4484823ae6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朱鷺の砂 | 作成日時：2019年5月19日 7時
