太宰と敦 ページ9
「………敦君…芥川君と組んでどうだった?」
太宰が敦に聞く
「最悪です…二度と組みたくありません」
そう言った敦に太宰は、吹き出して
「何故?」
そう敦に聞いた
「合わないんです…根本的に
芥川は我が儘だし、短絡的だし、直ぐ刺すし………それに」
「それに?」
敦は芥川との会話を思い返す
『六ヶ月待つ……六ヶ月、貴様を殺す…十全に備えよ
船上の闘いの時……僕は恵まれし貴様が唯憎かった……だが、今は少し違う
貴様を否めぬ限り僕は一歩も前に進めぬ…故に殺す』
『解った…でも条件がある………六ヶ月間、お前は一人も殺すな
そうすれば、単純な事実に気付く筈だ…太宰さんに認められる為に真に必要なもの………弱さと強さは見た目通りの関係じゃない事
本当は、お前の方が僕の前に居る事……』
『……善いだろう』
それを聞いた太宰は
「殺さずのマフィアか……」
懐かしそうにそう呟いた
「……それで、敦君………あの潜窟で、魔人の部下に会ったね…」
「!」
太宰にそう言われた敦の脳裏に、Aの姿が浮かぶ
「…………はい」
「………」
敦の表情を見た太宰は、何も言わずに船内へと向かう
「……太宰さん」
「……何だい?」
船内へと向かう太宰を敦が呼び止めた
「………僕は、また何かを勘違いしているんでしょうか?」
敦の問いに太宰は
「…さぁ……君の事だ…そう思うのなら、自分で見つけるといい」
そう言って船内へと入って行った
「……自分で見つける…か」
敦はそう呟くと、Aの言葉を思い返す
『次、会った時……己の間違いに気付いていなければ……私は、貴方を本気で殺しにかかる』
「……(僕は、何を勘違いしているだ?)」
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朱鷺の砂 - すいませんでした……すぐに直します (2018年11月20日 23時) (レス) id: c2940fbcc7 (このIDを非表示/違反報告)
夜狐 雅(プロフ) - こんばんは、間違い見つけたので修正お願いします。無効化が無効果になっています (2018年10月24日 21時) (レス) id: efc079dd89 (このIDを非表示/違反報告)
めがね - 大丈夫ですよ!ドストさんが出てればいいって物じゃないですし、とても面白いです!作者さんのペースで無理しないで頑張ってください! (2018年9月26日 21時) (レス) id: 5300344b9c (このIDを非表示/違反報告)
朱鷺の砂 - ドスさんとゴーゴリさんは浴衣似合いそうですよね!…外国人なのに………リクエストは募集中なので気軽にお願いします!! (2018年9月18日 23時) (レス) id: c2940fbcc7 (このIDを非表示/違反報告)
めがね - あぁ、こんなに早く作ってくださるとは、、ありがとうございました!最高でした! (2018年9月3日 22時) (レス) id: 5300344b9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朱鷺の砂 | 作成日時:2018年8月15日 12時