検索窓
今日:10 hit、昨日:4 hit、合計:67,733 hit

太宰と敦 ページ9

「………敦君…芥川君と組んでどうだった?」

太宰が敦に聞く

「最悪です…二度と組みたくありません」

そう言った敦に太宰は、吹き出して

「何故?」

そう敦に聞いた

「合わないんです…根本的に
芥川は我が儘だし、短絡的だし、直ぐ刺すし………それに」

「それに?」

敦は芥川との会話を思い返す

『六ヶ月待つ……六ヶ月、貴様を殺す…十全に備えよ
船上の闘いの時……僕は恵まれし貴様が唯憎かった……だが、今は少し違う
貴様を否めぬ限り僕は一歩も前に進めぬ…故に殺す』

『解った…でも条件がある………六ヶ月間、お前は一人も殺すな
そうすれば、単純な事実に気付く筈だ…太宰さんに認められる為に真に必要なもの………弱さと強さは見た目通りの関係じゃない事
本当は、お前の方が僕の前に居る事……』

『……善いだろう』

それを聞いた太宰は

「殺さずのマフィアか……」

懐かしそうにそう呟いた



「……それで、敦君………あの潜窟で、魔人の部下に会ったね…」

「!」

太宰にそう言われた敦の脳裏に、Aの姿が浮かぶ

「…………はい」

「………」

敦の表情を見た太宰は、何も言わずに船内へと向かう

「……太宰さん」

「……何だい?」

船内へと向かう太宰を敦が呼び止めた

「………僕は、また何かを勘違いしているんでしょうか?」

敦の問いに太宰は

「…さぁ……君の事だ…そう思うのなら、自分で見つけるといい」

そう言って船内へと入って行った

「……自分で見つける…か」

敦はそう呟くと、Aの言葉を思い返す

『次、会った時……己の間違いに気付いていなければ……私は、貴方を本気で殺しにかかる』

「……(僕は、何を勘違いしているだ?)」

間違い→←白き花



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (24 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
64人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

朱鷺の砂 - すいませんでした……すぐに直します (2018年11月20日 23時) (レス) id: c2940fbcc7 (このIDを非表示/違反報告)
夜狐 雅(プロフ) - こんばんは、間違い見つけたので修正お願いします。無効化が無効果になっています (2018年10月24日 21時) (レス) id: efc079dd89 (このIDを非表示/違反報告)
めがね - 大丈夫ですよ!ドストさんが出てればいいって物じゃないですし、とても面白いです!作者さんのペースで無理しないで頑張ってください! (2018年9月26日 21時) (レス) id: 5300344b9c (このIDを非表示/違反報告)
朱鷺の砂 - ドスさんとゴーゴリさんは浴衣似合いそうですよね!…外国人なのに………リクエストは募集中なので気軽にお願いします!! (2018年9月18日 23時) (レス) id: c2940fbcc7 (このIDを非表示/違反報告)
めがね - あぁ、こんなに早く作ってくださるとは、、ありがとうございました!最高でした! (2018年9月3日 22時) (レス) id: 5300344b9c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:朱鷺の砂 | 作成日時:2018年8月15日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。