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超推理 対 完全犯罪 <弌> ページ14

乱歩は眼鏡をかけて死体を見ると目を見開く

「ーーーーー判らない」

「?…今何と?」

「判らない
何もーーーーーーーー判らない」



「探偵め、卑しきハイエナめ!…私は絶対に捕まえられん!
何故なら、私の異能は『犯罪の証拠を消滅させる』能力!
上天の門は閉ざされた(ジ・イシリアル・ゲート・クローズド)!…再び開く事なし(ナット・ロング・ディヴィジブル)!…私は絶対無謬の『探偵殺し』!…社員の冤罪は晴らせないーーーーー
そして、私に『ドストエフスキーがわざと捕まった理由』を喋らせる事も出来ん!」

そう言った虫太郎は、二ヶ月前のドストエフスキーとの取り引き話を思い返す



一言も口を利かなかった乱歩は、突然

「よし!…諦めよう!」

そう言ってその場を後にした



「今は(・・)上手く、行ってるみたいだね」

「!?……お前は…」

『逃し屋』を待つ虫太郎にAがそう言った

「死体を使う作戦は、善かったのかな」

「…あぁ……私の死体で無いことは、直ぐにバレたがな」

「それを前提にした策だからね……」

Aは、虫太郎にそう言うと僅かに目線をずらし、口角を少しあげる

すると其処に

「ねぇ、君達…ちょっといい?」

乱歩が飴を食べ乍現れた

「(探偵社!?…何故此処に!
気付かれた!?…有り得ん!…私は犯罪の王!…一体!?)」

「……君達さ
タクシー乗場知らない?」

「は?」

乱歩の言葉で、呆気に取られる虫太郎

「……??…タク……?」

「いやぁ、タクシーで社まで戻ろうと思ったんだけど、表通りが事件で封鎖されててね!
それでこの裏通りでタクシー探そうと思ったんだけど、話掛ける人が君達しか居なくて!」

「残念だが、乗場の心当たりは無いな」

「ふぅん…じゃあ、君は?」

乱歩は、虫太郎の隣にいるAにそう聞いた

「……タクシー乗場は、分からないです…………お役に立てなくて御免なさい」

Aは、考える素振りを見せた後、そう言って頭を下げた

「…じゃあ、いいや……此処で待つから」

乱歩の言葉を聞いた虫太郎は、Aを見る

Aは、虫太郎の目を見ると

「じゃあ、私は帰ります……お兄さん、道を教えて頂き、ありがとうございました!」

明るく、笑顔でそう言って、その場を離れた

「は!?」

超推理 対 完全犯罪 <弐>→←完全犯罪



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朱鷺の砂 - すいませんでした……すぐに直します (2018年11月20日 23時) (レス) id: c2940fbcc7 (このIDを非表示/違反報告)
夜狐 雅(プロフ) - こんばんは、間違い見つけたので修正お願いします。無効化が無効果になっています (2018年10月24日 21時) (レス) id: efc079dd89 (このIDを非表示/違反報告)
めがね - 大丈夫ですよ!ドストさんが出てればいいって物じゃないですし、とても面白いです!作者さんのペースで無理しないで頑張ってください! (2018年9月26日 21時) (レス) id: 5300344b9c (このIDを非表示/違反報告)
朱鷺の砂 - ドスさんとゴーゴリさんは浴衣似合いそうですよね!…外国人なのに………リクエストは募集中なので気軽にお願いします!! (2018年9月18日 23時) (レス) id: c2940fbcc7 (このIDを非表示/違反報告)
めがね - あぁ、こんなに早く作ってくださるとは、、ありがとうございました!最高でした! (2018年9月3日 22時) (レス) id: 5300344b9c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朱鷺の砂 | 作成日時:2018年8月15日 12時

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