【文豪ストレイドッグス】 地下組織の変わり者 ＜二＞

神刃 ページ1

敦達に背を向け歩いていたゴンチャロフが振り返る

「(一人居ない？…地面が空間ごと削り取られている？)」

振り返ったゴンチャロフの背後に、芥川の外套を纏った敦が現れる

「！」

「(瞬間跳躍…異能で空間を削って移動したのか！？)」

ゴンチャロフが岩巨人を使い攻撃をするが

ｻﾞｯ

岩巨人は裂かれ、再生しない

それを見ていた芥川は、

「殆どの者は知らぬが、虎の爪には異能自体(････)を裂く力がある
嘗て、僕の『羅生門』を裂いた様に……成金背広(フィッツジェラルド)の身体強化を破ったように……
その切断空間を僕の異能で伸張すれば、物理装甲も異能も裂く
ｰｰｰｰｰ防禦不能の神刃と化す」

そう言った

「いくぞ、芥川」

「あぁ……消し飛ばせ」

月下獣羅生門 黒虎絶爪





その様子を隠し撮影機(カメラ)で見ていたAは、

「……物理装甲と異能を裂く…
神をも越える………防禦不能の刃」

そう言ってパソコンの電源を落とし、立ち上がる

「………嘗ての双黒を越えた、新たな存在
……フィッツジェラルドが負けたのも納得がいく……何より、二人の潜在能力が計り知れない」

Aは、そう言うと部屋を出る

○設定　new→

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す