探偵 対 マフィア <参> ページ43
「グッ……」
「済みません、福沢殿
武では、勝てぬ故……汚い弁舌戦に持ち込ませて頂きました」
血を流して倒れている福沢に鴎外はそう言った
それをじっと見ている一匹の猫
「これも……宿命か」
「残念です」
鴎外がトドメを刺すためメスを取り出した
その刹那
ガタッ
「「!?」」
建物の崩落が起きた
そして、猫の姿が
グワン
と歪んだ
すると、
「全く……面倒な奴等じゃのう…御前等は!」
居た筈の猫の姿が一人の男の姿へと変わった
「な…………」
「夏目……先生……?」
夏目漱石
能力名 『吾輩は猫である』
「夏目殿ー?…何処ですかぁ?」
瓦礫の中から現れたのは、殺された筈の花袋だった
「花袋の小僧が鼠の潜窟(アジト)を割り出した
じゃが敵は、狡猾の権化……追っ手を察知すれば暗中へと消え、二度と捉えられぬじゃろう……では、何を好機とする?」
夏目の言葉に
「今……この状況?」
「………そうか、二人の長が生死不明の時のみ……
奴は状況確認の為、潜窟に留まる………」
鴎外と福沢はそう反応した
「儂の見込んだ御前等の組織じゃ……鼠ごときが食い荒らせるモノではない
二人共、それを証してみせよ」
ウィルス発症までの黄金時間は
あと、十二時間
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雨霧(プロフ) - すみません、余計なお世話かもしれませんが、指摘させていただきます。文字の上に小文字を載せたいときは(ruby:大文字:小文字)というふうに打ちます。例をだすと、(ruby:異能特務課:・・・・・)です。 (2022年2月25日 17時) (レス) @page30 id: b35e170b36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朱鷺の砂 | 作成日時:2018年7月20日 21時