自傷愛好家と狙撃手 ページ33
「さて……江戸雀(おしゃべり)はこれくらいにしておかないと………私、消されちゃう………だから……」
Aは、そこで言葉を切った
「だから、君には少しの間、大人しくしてもらうよ………死人の様にね」
Aは、そう言って不適な笑みを浮かべると
ﾊﾟｧﾝ
夜叉に何かが当たり、夜叉の動きが止まった
「！！？」
「！！！」
Aは、夜叉の動きが止まったことを確かめると、平然と部屋を出ていった
「………やり過ぎた、かな…」
「あれは……一体…？」
「あの童女………最初から夜叉を止めることが目的じゃったのか……」
「最初から…！？」
「昔の太宰によう似とる……恐ろしい童女じゃ」
「(太宰ィ…)……そういや…姐さん」
中原が思い出したように、尾崎に言う
「なんで彼奴が鼠だと、気付いたんだ？」
「あの童女……『今は、異能無効果も使い物にならない』と、言っておったのでの」
尾崎が中也にそう言った
「流石、狙撃手(スナイパー)」
『 “重力遣い„ を撃たなくて良かったのか？』
「彼の異能なら、銃弾を止めることは容易い……
まぁ…あの状況で一番厄介だったのは、夜叉だったから先に潰して置くのがいいと思ってね」
Aは、携帯を片手にヨコハマの街を歩いていた
『……相変わらず、良い性格してるな
…………自傷愛好家(マニア)』
「誉め言葉として受け取っておくよ」
『嗚呼そうかよ…』
「…次は、拠点(アジト)に向かう……そこで、合流…」
『嗚呼……直ぐ、お前の処に向かう』
「…了解」
Aは、そう言うと通話を切ってヨコハマの街を歩き、近くのベンチに座り目を閉じる
[貴様の血など誰も欲してなど居ない]
[…有り難う、Aちゃん]
[貴様は、私を恨んでいるか？]
[……君は、僕なんかと一緒に居ちゃいけないよ……]
[貴様を引き取る里親だ……]
「！！！」
Aは、脳裏をよぎった記憶に目を見開く
「大丈夫か？」
「ユゴー……大丈夫」
「行くぞ」
Aとユゴーは、ヨコハマの街を堂々と歩き出した
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雨霧(プロフ) - すみません、余計なお世話かもしれませんが、指摘させていただきます。文字の上に小文字を載せたいときは(ruby:大文字:小文字)というふうに打ちます。例をだすと、(ruby:異能特務課:・・・・・)です。 (2022年2月25日 17時) (
レス) @page30 id: b35e170b36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朱鷺の砂 | 作成日時：2018年7月20日 21時
