【文スト】 空間と重力、何方が強い？

2人の少年 ページ6

「では、取り敢えず、太宰君と中也君、A君を頼んだよ。」

「了解。」
「了解。」

縄がようやく解かれた。
脚痛いんで松葉杖貰った。
だが、
なんか連れてかれた。

「取り敢えず、蛞蝓の部屋にいて貰おうか。」

「何でだよ！」

黙って2人のやりとりを見つめる私。
『あの…あんたら仲良いの？悪いの？』

「「そんなわけ(んなわけ)ないでしょ！(ないだろ！)」」

『わー仲良い ぴったりー (棒)』

巫山戯ていると、

「君誰？」

『私？そーいや自己紹介まだだったね〜。
宮田A。異能力は潮騒。あんたらは？』

「太宰だよ。太宰治。
異能力は人間失格。異能無効化だよ。」

うん。名前は知ってた。先刻聞いた。
異能無効化ってスゲー

「中原だ。中原中也。
異能力は汚れつちまつた悲しみに。
触れた物の重力とベクトルを操る。」

『え…名前、蛞蝓じゃないの…。』
声には出さないでおこうと思ったのに
出ちゃったな〜

「手前…ぶっ殺す… 」

アレレー
ナンカヤバイキガスルー

太宰は腹を抱えて笑っている。

「テメェライツカブッコロス」

そんな意味もない談笑を続けていると
漸く目的地に着いたようで。

「ほら、入れ。
一寸首領と話があるから、此処で待ってろ。」

『蛞蝓の言うこと聞くの癪だけどなぁ。』


暫く待っていると、
『暇だ…』

『誰か来ないかなー？』
と虚空に呟くと、

「来たよ。」

『うわ…。太宰…？鍵は…？』

「此れで開けた。」
と針金を見せてくる。え、凄。

「一寸Aちゃんとお喋りしたくてね。」


「えっとー。歳、幾つ？」
『17。』

「おぉ、同い年。 嗚呼、中也もだよ？」
『嘘…。』

「だよねー(クスクス)次は、」〔バンッ！〕

突如、ドアが開かれた。

「あ、お帰り〜、蛞蝓。」

「何が“お帰り〜”だ！
首領との話の後、どっか行きやがって！」

「別に構わないだろ？」

「嗚呼、畜生。 おいチビ、行くぞ。」

『何故チビ呼ばわり？』

「チビだし良いだろうが。
手前だって俺の事蛞蝓って呼んでるだろうが。」

『うぅ〜。』

「ほら、行くぞ。」
と、歩き出す蛞蝓。

慌てて松葉杖で追う私。

笑顔で手を振る太宰。

この3人が、後に闇社会で恐れられる存在になるとは、まだ誰も知らなかった。

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えーと。
今回、
太宰が鍵開けて(ピッキング)部屋に入って来るのは、リア友にして作者仲間の書いてくれた小説を(本人許可取ってます‼)をこの話に合わせて書き直しました！

ありがとう！

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