第7章・透明アンサー 8 ページ21
泣かせたのは私
泣く原因は私
嬉しいのと申し訳ないので一杯になって
綺麗だなって思う
そんな綺麗な涙は私には勿体なさすぎる
私なんかの為にそんなに綺麗な涙を流させてしまった事
本当に、
______御免なさい。
〜〜〜〜〜
久しぶりに実家(森奥)に帰った。
ずっと読んでいた本に手を伸ばした。
折角の休日、今日位は実家に帰ろうと思ったのだ。
やはり気が抜けるし、佳景寂蒔としておりほっとする。
だが、やはりずっと探偵社に居たせいか、何処か寂寥の感を感じてしまう。
紅茶を淹れてカモミールを浮かべて、窓を開いて椅子に座る。
風が緑の香りをそうっと運んできた。
「…いい香り」
紅茶を口に含み、ふと笑みをこぼした。
中島君が買ってきてくれた茶葉なのだ。
中々に香りがよく美味しい。
「…?」
携帯、そう言えば中島君に借りてたっけ。
見てみると、非通知。
番号からして、…公衆電話か。
誰か………
[目を凝らす]。
………あ、中島君。
「中島君?」
<月瑞さんですか?>
あの少女が探偵社に入った、中島君は少し嬉しそうな声で報告した。
<月瑞さんのお陰です…>
少しはにかんだような声に、少しくすぐったくて、少し憂鬱になった。
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月華 - 太宰治さん» 有難うございます!更新させて戴きます…こんな作品に面白いって云って下さって、本当に有難う御座います!ゆっくり楽しんで行って下さいね(笑) (2017年5月30日 18時) (レス) id: e17908aa70 (このIDを非表示/違反報告)
太宰治 - とってもおもしろいです!続が速くみたいです! (2017年5月25日 13時) (レス) id: fb488f32ff (このIDを非表示/違反報告)
夜葉 - いえ、こちらこそ変に細かい所を、指摘してすみません。更新頑張ってください!楽しみにしてます。 (2017年4月16日 13時) (レス) id: 7e977bc42c (このIDを非表示/違反報告)
月華 - すみません!本当だ…直させて戴きますね。ご指摘くださって、有難うございます!面白いなんて、有難うございます! (2017年4月15日 18時) (レス) id: e17908aa70 (このIDを非表示/違反報告)
夜葉 - 羅生門虎9で彼岸花じゃなくて、彼岸桜です。おせっかい、ごめんなさい。この作品、ものすごい面白いです。 (2017年4月13日 20時) (レス) id: 7e977bc42c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月霞銀樹 | 作成日時:2017年4月4日 15時