第6章・羅生門と虎 9 ページ11
その為に努力に努力を重ねた、のにも関わらず認めてくれない太宰さん。
そして、太宰さんにすぐに認められた中島君。
成程…嫉妬と憎悪、生まれて当然の感情だ。
また、目の奥が熱くなる。
[できるかな、君に?]
[私の新しい部下は君なんかより余程優秀だよ?]
…これは………。
「言わせぬ…。
かの人にあのような言葉、2度と言わせぬ!!!」
さっきまでとは比べ物にならない程の憎悪だ。
今の今まで見られなかった感情が、ここに来て爆発している。
黒獣が拳の形へと姿を変え、もう1度中島君を叩きつける。
「[羅生門]、[彼岸桜ーヒガンバナー]!」
芥川という人は、拳を握りしめた。
瞬間、拳の形だった黒獣は姿を変えて、針山の様に幾本もの刃が集まった
球体へと姿を変えて、中島君の体を貫通した。
芥川という人は異能を解除し、中島君は重力に従って落ち、床に体を叩きつけた。
けど、中島君を倒したところで…。
「待て」
うわぁ、…凄い生命力だ、気味悪い位にしぶとい。
「どうして…」
中島君の声に、動揺した顔で、芥川という人は振り返る。
「お前はそんなに強いのに、何故彼女を、利用したんだ…!?」
いつもの冷静な声に戻り、「利用したのではない」と告げる。
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月華 - 太宰治さん» 有難うございます!更新させて戴きます…こんな作品に面白いって云って下さって、本当に有難う御座います!ゆっくり楽しんで行って下さいね(笑) (2017年5月30日 18時) (レス) id: e17908aa70 (このIDを非表示/違反報告)
太宰治 - とってもおもしろいです!続が速くみたいです! (2017年5月25日 13時) (レス) id: fb488f32ff (このIDを非表示/違反報告)
夜葉 - いえ、こちらこそ変に細かい所を、指摘してすみません。更新頑張ってください!楽しみにしてます。 (2017年4月16日 13時) (レス) id: 7e977bc42c (このIDを非表示/違反報告)
月華 - すみません!本当だ…直させて戴きますね。ご指摘くださって、有難うございます!面白いなんて、有難うございます! (2017年4月15日 18時) (レス) id: e17908aa70 (このIDを非表示/違反報告)
夜葉 - 羅生門虎9で彼岸花じゃなくて、彼岸桜です。おせっかい、ごめんなさい。この作品、ものすごい面白いです。 (2017年4月13日 20時) (レス) id: 7e977bc42c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月霞銀樹 | 作成日時:2017年4月4日 15時