検索窓
今日:31 hit、昨日:1 hit、合計:14,602 hit

☆番外編 【猫】 ページ46

「何…これ!?」

朝、『死の家の鼠』の拠点の自室で起きたAは、鏡の前で一人そう言った

何故なら、人間にある筈のない、猫の “耳„ と “尻尾„ があったからだ

引っ張って取れる筈もなく、

「ハァ……どうするか…」

Aは鏡の前に座り込んで考えた

「(幸いなことに今日、目立つ仕事は無いけど………部屋から出ないのは不可能だし……)」

考え込んでいると、

コンコン

部屋の扉をノックされた

「!」

『A、起きてますか?』

扉越しに聞こえてきた声には、聞き覚えがあった

「頭目……!
(どうしよう……隠れるか?…)」

扉越しにいるであろう頭目のドストエフスキーにAが焦っていると、彼は扉を開けようとしてた

「(マズイ……!)」

Aはそれに気付くと、扉のノブに手を掛けてドストエフスキーが開けられないようにして、

「頭目、今……着替えてるから!(大嘘)」

扉の先にいるドストエフスキーにそう言った

『!…そうですか、すみません』

「フゥ……」

Aはドストエフスキーをやり過ごすと、洋服箪笥を開けた

「………」

尻尾は何時もの服で隠れるが、耳はそうはいかない

考えた末、パーカーのフードで耳は隠すことにした

故に紫の襟巻き(マフラー)を外さざるを得なかった

「仕方無い、か………」

Aは溜め息混じりにそう呟くと部屋を出た



通路を歩く間、誰にも会わなかったのは幸運だろう

Aはドストエフスキーのいる部屋の前に立つとノックをするのを躊躇ったが、

コンコン

逃げ道は無いと諦めてノックをした

『Aですね、どうぞ』

ガチャ

部屋に入ると、ドストエフスキーはチェス盤を前に紅茶を飲んでいた

「チェスの御誘い?」

「えぇ、まぁ…」

「たまには他の人とやったら?」

「いえ、考えが判りやすすぎて詰まらないので……」

「……そう…」

Aはそう言うとドストエフスキーの向かいの長椅子(ソファー)に座った

魔人 対 傀儡師 のチェスが開始される

〃→←卒業まで



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (16 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
19人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

朱鷺の砂 - 彩さん» リクエスト、ありがとうございます! 家庭教師ヒットマンREBORNとのコラボですね、了解です!(話数が足りないのでこの作品の続編に書く予定です 公開まで時間が掛かります すみません) (2019年4月3日 17時) (レス) id: 137c29396a (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - リクエストで家庭教師ヒットマンREBORNをコラボできたらして欲しいです!お願いします!できるなら楽しみにしています! (2019年4月2日 18時) (レス) id: 30a946bee5 (このIDを非表示/違反報告)
猫好き - 朱鷺の砂さん» コメント返してくださってありがとうございます!リクエストは今のところは思い付かないので思い付いたら即コメントしますね!! 最後に一言→ チェスとか将棋出きるひとすげ(´-ω-`) (2019年1月14日 22時) (レス) id: fdca804d9b (このIDを非表示/違反報告)
朱鷺の砂 - 猫好きさん» 壁ドンを書くのは私の得意分野ですので! リクエスト等あったらお願いします! (2019年1月12日 9時) (レス) id: c2940fbcc7 (このIDを非表示/違反報告)
猫好き - 壁ドンリクエストした人ナイス!!!!!!!!!!!! (2019年1月11日 23時) (レス) id: fdca804d9b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:朱鷺の砂 | 作成日時:2018年11月25日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。