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資格 ページ41

「少しは自覚したら?」

「何を?」

Aはそう聞き返した

それにヴァネガットは大きく溜め息をついた

女医に扮したこの女、ヴァネガットは
Aと同じく『死の家の鼠』構成員であり、『先の未来を見る』異能力者でもある

「ドストエフスキーが貴女のことを大事に思ってること」

「は?…何を云うかと思えば……
彼の人に限ってそんなこと無いよ……私は唯の部下なんだから」

Aがそう言うと

「もう…良いわ
取り合えず、包帯を変えるわよ」

ヴァネガットは呆れたようにそう言った

「………相変わらずの傷痕ね」

そう言ったヴァネガットの視線の先には、包帯を取られ露になっているAの背中だった

「そう?」

「貴女、もう少し自分の体を大事にしたら?」

「………」

ヴァネガットの言葉に、Aは目を伏せた

「他人を庇うなんて……随分とらしくないことしたのね」

「別に……確かめたかっただけ」

「?」

「彼等に暗殺なんて出来るのか」

「………人の死を知らぬ者に、人を殺す資格は無いと?」

「当然」

そんな話をしていると、ヴァネガットは包帯を巻き終わった

「それで、結果は?」

「今はまだ……でも、来年の3月には立派な暗殺者になっていると思うよ」

Aはそう言うと、部屋の扉に手を掛けた

「何時まで、そこに居る心算?」

ヴァネガットの言葉に、Aは動きを止めた

「さぁ」

「さぁって……」

「面倒事が片付くまで、かな……
当然、命令があればそっちを優先するけどね」

「気まぐれも程々に」

「判ってる」

Aはそう言うと部屋を出た



部屋を出ると、柳はまだ居なかったが、Aは自分の病室へと向かって歩く

病室の戸を開けた

「!?」

そこには、

「やあ、初めまして…十六夜Aさん」

この学園の理事長が居た

「……何故、貴方が此処に?」

「生徒の見舞い……では不満かな?」

「私が唯の生徒であれば、その理由は納得しましょう」

Aの言葉に理事長は僅かに浮かべていた笑みを崩した

「一応、お聞きします
何の目的で、此処に来たんですか?……理事長」

種明かし→←らしくないこと



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朱鷺の砂 - 彩さん» リクエスト、ありがとうございます! 家庭教師ヒットマンREBORNとのコラボですね、了解です!(話数が足りないのでこの作品の続編に書く予定です 公開まで時間が掛かります すみません) (2019年4月3日 17時) (レス) id: 137c29396a (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - リクエストで家庭教師ヒットマンREBORNをコラボできたらして欲しいです!お願いします!できるなら楽しみにしています! (2019年4月2日 18時) (レス) id: 30a946bee5 (このIDを非表示/違反報告)
猫好き - 朱鷺の砂さん» コメント返してくださってありがとうございます!リクエストは今のところは思い付かないので思い付いたら即コメントしますね!! 最後に一言→ チェスとか将棋出きるひとすげ(´-ω-`) (2019年1月14日 22時) (レス) id: fdca804d9b (このIDを非表示/違反報告)
朱鷺の砂 - 猫好きさん» 壁ドンを書くのは私の得意分野ですので! リクエスト等あったらお願いします! (2019年1月12日 9時) (レス) id: c2940fbcc7 (このIDを非表示/違反報告)
猫好き - 壁ドンリクエストした人ナイス!!!!!!!!!!!! (2019年1月11日 23時) (レス) id: fdca804d9b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朱鷺の砂 | 作成日時:2018年11月25日 22時

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