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すべきこと ページ25

マフィアの秘密通路を芥川の背について歩く敦と鏡花
地下通路が終わり、工場か何かの地下に出る

「鏡花ちゃん
なんでこんな奴と一緒に行くの?」

「情報を持ってる……このマフィアの秘密通路も使える
何より、異能力を取り戻した彼は、戦力になる
澁澤を排除する目的は同じ」

敦の問いかけに、鏡花が淡々と答えた
すると、

「鏡花
母親の形見の携帯は、まだ大事にしているようだな」

一人前を歩く芥川がそう言って、鏡花の胸元で揺れる古い携帯電話を見た

「母親?」

驚きで敦の足が止まる

「そんなことも聞いていないのか」

芥川が立ち止まり、敦を蔑む

「……聞いてない」

「最短ルートは」

会話を断ち切るように、鏡花が冷たい声で芥川へ問い掛けた

「ゼロゴーゼロゴー」

おそらくはポートマフィアの隠後なのだろう
当然ながら、敦には何のことか判らない



細い通路から下水道へと侵入し、敦達はマンホールから地上に出る

「どうやら……待っていたようだな」

芥川が見据えた先には、芥川の異能『羅生門』がいた

「手伝う」

鏡花が芥川に告げた

「要らぬ!」

「そう」

芥川に一喝された鏡花は、あっさりと退いた

「……己が力を証す為、あらゆる夜をさまよい、あらゆる敵をほふってきた
だが盲点だった
戦い倒す価値ある敵が、こんなに近くにいたとはなーーーーー……」

霧の向こうに芥川の姿が消えていく

「確かに
今はそれぞれ、すべきことがある」

鏡花が張り詰めた表情で、芥川とは逆方向に目を遣る
その先には、『夜叉白雪』が降り立つ
夜叉白雪の攻撃を待たず、鏡花が斬りかかる

「鏡花ちゃん!」

「貴方もすべきことをして」

「!」

鏡花に加勢しようとした敦の耳に、獣の低い唸り声が聞こえた
振り返った敦の前に、美しい毛並みの白い虎『月下獣』がいた

自分の異能→←ドラコニア



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雪華 - ワンピース×たくっちのまぃの恋愛短編集をリクエスト来ましたよ!頑張って作って下さいね! (2018年10月8日 9時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
朱鷺の砂 - こんな作品を読んでいただき、ありがとうございます! (2018年10月7日 22時) (レス) id: c2940fbcc7 (このIDを非表示/違反報告)
ユウナ - 初コメです!小説面白かったです!更新頑張って下さい! (2018年10月7日 21時) (レス) id: f267fe3bd0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朱鷺の砂 | 作成日時:2018年10月7日 18時

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