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「相変わらずの気分屋かい?」

太宰がAにそう聞いた

「フフッ……面白ければ、私はどの組織にでも手を貸しますよ」

Aが笑ってそう言うと

「でも『傀儡師』は、どの組織にも属さない(・・・・・・・・・・・・・・)」

フョードルが笑みを浮かべ、言った

「それが『情報屋』……否、『傀儡師』(私)です」

Aは、目を閉じてそう言った

「『傀儡師(・・・)』A君……真逆、君がこういう事に興味があるとは…」

澁澤がAにそう言い乍、自らの席につく

「意外そうだね……でも、
面白いものに興味がない奴はいないだろう?」

Aが澁澤にそう言った

「私は退屈だがね…」

「じゃあ今宵は、貴方の退屈が壊される夜だね」

Aは、自身と対照的な澁澤の赤い目を見て、楽しそうな笑みを浮かべた

「今まで私の予測を超えた者は一人もいない……期待しているよ」

四者四様の目的と意思とが交錯する
誰が己の目的を達成できるのか、結末はまだ見えない
そもそも彼ら(彼女)の目的など、誰にも判らないのだから

「もっとも……一番気の毒なのは、この街の異能者諸君です」

フョードルが冷えきった笑みを浮かべる

「我々四人の誰が勝ち残っても、彼らは全員死ぬのですから」

「宴はまだ、始まったばかり……」





探偵社を出て車に乗った敦と鏡花
車は濃い霧の中を猛スピードで爆走する

「来た」

鏡花が視線を向けた直後、車の天井を刀が突き破る

「わっ……と!」

刃を敦は何とかかわす
見覚えのある刃は、夜叉白雪のものだ
刃は、再び天井を突き破る
狙いは、鏡花
鏡花が刃をかわし、刃はシートに刺さる
シートから刃を抜く数瞬の隙を見逃さず、鏡花は敦の首を掴んで車を飛び出した
鏡花という運転手を失った車は暴走し、電柱に激突して爆発する
爆風が吹き、土煙が上がった

夜叉白雪がが鏡花に襲い掛かり、鏡花が夜叉白雪の刀を短刀で弾く
攻防が続き、刃が打ち合う

鏡花を援護しようとする敦は、慣れない銃の扱いに戸惑う

「行って!…早く!」

鏡花と夜叉白雪の鍔迫り合いは、鏡花が押し負けそうになっている

敦が銃を構えた時

黒い物体が、敦の視界を横切り、そのまま夜叉白雪に激突した

黒い物体の正体は、ポートマフィアの禍犬・芥川龍之介

「……貴様らか」

異能を戻す方法→←四人



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雪華 - ワンピース×たくっちのまぃの恋愛短編集をリクエスト来ましたよ!頑張って作って下さいね! (2018年10月8日 9時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
朱鷺の砂 - こんな作品を読んでいただき、ありがとうございます! (2018年10月7日 22時) (レス) id: c2940fbcc7 (このIDを非表示/違反報告)
ユウナ - 初コメです!小説面白かったです!更新頑張って下さい! (2018年10月7日 21時) (レス) id: f267fe3bd0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朱鷺の砂 | 作成日時:2018年10月7日 18時

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