誘惑ストロベリー (ページ44)

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strawberry 44 ページ44

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早く過ぎ行く土日も終わり

また憂鬱な月曜日が来た。

でも、勝利くんに会えるって思ったらいつもの月曜日もそんなに苦痛ではなくなった

毎朝一緒に学校に行ってる勝利くんと

教室の前でまた放課後ねって手を振って別れた後、

肩を叩かれた感覚

健「姫さん」

振り返ると健人さんがそこにいた

『健人さん、どうしたんですか？』

健「俺が先生には話つけておいたから、一限だけ俺に時間ちょうだい？」

『はあ？！』

健「こう見えて生徒会長なんだよ？俺」

『知らない知らない！知ったこっちゃないです！』

健「まあいいじゃん？ほら来て、」

って、手を引っ張られ

一斉に浴びる痛い視線

その視線の中には

『勝利くん、』

勝利くんもいて、驚いた顔しながら連れ去られる私と目が合った

『勝利くんわけは後で…！』

こんな言葉信用してくれるのか分からないけど

一瞬どこか苦しそうな顔をしていたのは間違いない

またやらかしちゃったな。

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生徒会室に入ると、ほら座ってって椅子を出してくれて

ゆっくりそこに腰掛けた

健「あ、やっぱりこっち来て」

健人さんが良く座ってるソファをポンポンと叩いて

隣に来ることを要求される

『嫌です』

健「なんでよ、いいじゃん。おいで？」

ニコッとこれでもかってくらい眩しい笑顔を向けられ、仕方なく健人さんの隣に座った

『何のようですか？』

健「んー、この間水族館でAちゃんに会ったら会いたくなって、」

健「勝利と付き合っちゃった君に会いたくてね？」

ああ、きっと怒りに来たんだ

そう感じさせられる圧、さっきまで笑っていた人だとは思えない

健「なんで俺じゃなくて勝利だった？」