誘惑ストロベリー (ページ37)

今日:14 hit、昨日:2 hit、合計:225,618 hit

strawberry 37 ページ37

.

あの教室の1件があってから

私と勝利くんのことはすぐに広まった

顔が可愛いからってムカつく。って言われたこともあるし

しれっとみんなの王子を独り占めとかいい度胸なんて影で言われてるのを耳にしてしまうことも増えた

でも、そんなこともどうでも良くなるくらい七海たちは私のそばにいてくれた

そんなある日の放課後

付き合うとなってから毎日一緒に帰っていた勝利くん

勝「 … 今度の土曜日一緒に出かけない？」

付き合って約1週間経つ私たちはまだ1度もデートをしたことがなかった

流石に帰り道ほんの少しだけ寄り道する程度で

ガッツリ恋人らしいことはしていない

勝「水族館のさ、チケット聡から貰ったんだけど」

『あ、七海が魚なんて見たくないって言ってたやつ (笑) 』

勝「そうなの？(笑) 」

『マリウスくんにアドバイス貰って買ったのにって聡くん嘆いてた(笑) 』

勝「マジか(笑) マリと友達なの？」

『え？うん、茉莉が仲良くて、』

ここ一週間、ずっと一緒に帰っていたから

いろんな話をした、その時私の仲いい子達の話をしていたせいで、

名前だけ把握してる勝利くん

勝「マリ茉莉だね(笑) 」

『よくそれで七海にいじられてる(笑) 』

勝「してそう、七海ちゃん (笑) 」

勝「よし、じゃあ行こ、聡の為にも？」

『聡くんのおもいを乗せてね？』

勝「聡の想いって(笑) 」

最近の勝利くんは、ニコニコしてる。

多分私の前だけだと思うんだけど、、

そんな勝利くんと帰る時は学校を出てゆっくり手を握られる

勝「手を繋ぐの抵抗しなくなったね」

『うん？』

勝「最初恥ずかしがって全然こっち向いてくれなかったのに今はこっち向いてくれる」

嬉しそうに微笑む横顔を見て、

本当にこの人と付き合ってるんだ自分って不思議な気持ち

勝「俺のだから、Aちゃんは」

『独占欲？』

勝「ん、まあ(笑) 」