305＊ノッキングラウンド ページ19
「ふふっ！鉄平さんとお出かけ〜♪」
電車に揺られながら、ウキウキとその言葉を口ずさむ
注射を我慢したご褒美として、鉄平さんがどこかへ連れてってくれるらしい
まだ目的地は知らされてないけど、どこに行くんだろ？
グルメタウンかな？
「ルナちゃん、あのさ…さっきはご褒美なんて言ったけど…そんなに楽しいとこじゃないかもっていうか…」
「えー、そんなの良いですよぉ！私は鉄平さんとお出かけできるだけですごく嬉しいんですから！」
満面の笑みでそう言うと、彼も笑いながら
「ははっ！素直なルナちゃん、可愛い…」
と言って、私のこめかみにキスをした
「え…！？」
「俺、そんなルナちゃんも大好きだよ」
「〜〜〜！？」
頬をほんのり赤く染める鉄平さん
比べて私は、もう赤のペンキをぶちまけたんじゃないかってくらいの赤面をする
な、なに急になに！？
今日はそういう日なの！？
キスして大好きって伝える日なの！？
いやそんなことあるわけ…
っていうか、いつもの鉄平さんじゃない！！
一人であわあわしてると、彼は席から立ち上がった
「ほら、駅に着いたから降りようか」
「えっ…はははい！！」
さ、さっきのは夢だ！幻だ！
そうだよ電車の中で居眠りしちゃって夢見たんだよ！
そうだそうに決まってる！！
鉄平さんに手を引かれて、駅から少し先にある目的地に着いた頃には
胸のドキドキはだいぶ治まっていた(いや手引かれてる時点で結構緊張してる…)
「はい、到着！ここが今日連れてきたかった場所。ノッキングラウンドだ！」
「おぉ……お？」
なんだろう…
目の前に広がるのは果てしない荒れ果てた土地
所々に、枯れたと思われる木が散在していた
この土地を目にしたら、きっと誰もが死んだ土地だと思うはず
でも…どうして、この土地から生命の息吹を感じるんだろう
「この土地はまだ死んでない。ノッキングによって停止させられてるだけさ」
「停止…？」
鉄平さんはニッコリ笑うと、再び歩みを進めた
手を繋がれてる私も必然的に歩き出す
しばらく歩くと、一本の大木にたどり着いた
木の側面に取り付けられている階段を上ると、扉が現れる
「ここが俺だけの再生所だよ」
【番外編】ルナちゃんといっしょ！�、�←304＊ご褒美をあげよう
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うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています この作品はもう更新されないのでしょうか？ (8月26日 22時) (
レス) @page33 id: de2c41cb59 (このIDを非表示/違反報告)
零 慈-ﾚｲ ｼﾞ-（元：零ｰﾚｲｰ）(プロフ) - 私も１から読ませてもらってます！とても与作さんやそのほかのキャラへの愛を感じる作品だなあ、と感心してます･･･。作者さんのペースで良いので、頑張ってくださいね！ (2020年12月9日 20時) (レス) id: 7c94df9960 (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています！更新停止状態のままですが更新はされるのでしょうか？ (2020年9月20日 22時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
青(プロフ) - １から見させてもらっています とても面白いです ありがとございます (2020年9月17日 22時) (レス) id: 09e4e6eb84 (このIDを非表示/違反報告)
承太郎の帽子(プロフ) - お久しぶりです！この間にゃんこさんの小説を最初から読んでいったらトリコ熱がまた上がっていきました！！更新遅くても首を長くして待っています！ (2020年1月13日 11時) (レス) id: dbaa959796 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にゃんこ | 作成日時：2019年6月29日 13時
