304＊ご褒美をあげよう ページ18
「な…何するつもりですか…！？」
「ルナ…お前には悪ぃが、ここで諦めてもらうぜ」
ジリジリと詰め寄ってくる与作様
私も、一歩また一歩と後退する
…はっ！？ しまった、壁が！？
パッと見上げると、彼はもうすぐそこに…！？
「さあ、ルナ…覚悟を決めな！」
「い、いゃぁぁぁああああ！！！」
「何してんの、二人とも…」
「うぇぇえん！鉄平さん助けてー！！」
「コラ、暴れんな！」
呆れ顔の鉄平さん
彼の視線の先には、腕を引っつかまれている私と
注射器を構えた与作様…
「お前の体にグルメ細胞があるなら定期的に検査しねぇと、何かあったとき困るのはお前だぞ！」
「嫌だ嫌だ嫌だ！！別にそんなことしなくても大丈夫ですよ！だいたい何で私だけなんですか！？鉄平さんだってグルメ細胞持ってるでしょ！？」
ビシッと鉄平さんを指さす
「ルナちゃん、俺は自分で管理できてるからいいんだよ」
「だったら私も自分で管理できますぅー！！」
往生際悪く、ジタバタと暴れる私
だって嫌なものは嫌なんだもん！
でもちょっと食い下がりすぎちゃったみたいで…
「ﾁｯ…いい加減に…せんか！(ﾋﾞｼｯ」
そりゃあ、今まで与作様に怒鳴られたことは何度もあったよ？
でも実際に手を出されるなんてねぇ…
「与作様が…デコピンした…」
おでこを手で押さえながらポツリと呟く
「うぅ…ふぇ…」
「あーあー、もう師匠ったら！女の子にそんな乱暴しちゃダメっすよ！」
慌てた鉄平さんは、涙目の私をよしよしとあやし始めた
「フン！大人しく言うこと聞かねぇルナが悪い！」
私が座り込んで泣いているのを良いことに、与作様はサッと採血をして、傷に絆創膏を貼った
「ほらほら、ルナちゃん泣かないで？師匠はガサツて乱暴だけどさ、「悪かったな！」腕は確かなんだから。ね、今の注射も全然痛くなかったでしょ？」
「はい…」
まぁね、確かに痛くなかったよ？
そこはありがたかったし
与作様すごい！
って思えるよ？
でもね……やっぱり注射は嫌！！
「あーらら…泣いた後は怒っちゃったの？」
鉄平さんは苦笑しながら私の膨れたほっぺをツンツンする
「じゃ、頑張ったルナちゃんにご褒美をあげよう！」
「えっ？何ですか？」
「まぁ、物じゃないんだけどね！出かける準備して！」
出かける準備？
どこかに連れてってくれるのかな？
何はともあれ、鉄平さんとお出かけできるんだから注射我慢して良かった！
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うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています この作品はもう更新されないのでしょうか？ (8月26日 22時) (
レス) @page33 id: de2c41cb59 (このIDを非表示/違反報告)
零 慈-ﾚｲ ｼﾞ-（元：零ｰﾚｲｰ）(プロフ) - 私も１から読ませてもらってます！とても与作さんやそのほかのキャラへの愛を感じる作品だなあ、と感心してます･･･。作者さんのペースで良いので、頑張ってくださいね！ (2020年12月9日 20時) (レス) id: 7c94df9960 (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています！更新停止状態のままですが更新はされるのでしょうか？ (2020年9月20日 22時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
青(プロフ) - １から見させてもらっています とても面白いです ありがとございます (2020年9月17日 22時) (レス) id: 09e4e6eb84 (このIDを非表示/違反報告)
承太郎の帽子(プロフ) - お久しぶりです！この間にゃんこさんの小説を最初から読んでいったらトリコ熱がまた上がっていきました！！更新遅くても首を長くして待っています！ (2020年1月13日 11時) (レス) id: dbaa959796 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にゃんこ | 作成日時：2019年6月29日 13時
