293*おじゃまします ページ7
ココさんに連れられて、第一ビオトープの外へ出る
そこにはお行儀良く待っているキッスちゃんがいた
「キッスちゃん!」
「カァッ」
久しぶりの再会
この子のフカフカした胸に飛びつく
「はぁ〜…やっぱり気持ちいい〜!あれ、キッスちゃん、ちょっと大きくなった?」
「カァッ?」
そうかな?と言うように小首を傾げるその姿も愛らしすぎる!
しばらくの間、フカフカを堪能していると
「うわぁっ!?」
ココさんが急に私を抱き上げた
「ほら、ルナちゃん。もう出発しないとだから、キッスに乗ろうね」
「あ、すみません!」
キッスちゃんにまたがると、ココさんは私の後ろに乗った
私の背中が、彼の胸やお腹にピッタリくっついてるから温かい
ココさんにもたれかかっていると、上からクスリと笑い声がした
「ココさん?」
「ふふ、ルナちゃんはとても可愛いなぁって思ってね」
そう言って、後ろから私を抱きしめる
そ、そんなことをストレートに言われると照れちゃう…
「ココさんも、十分カッコいいですよ?」
それを聞いた彼は、途端にパァッと笑顔になった
目元をほんのり赤く染めて、とても嬉しそう
「それじゃあ行こうか」
「はい!」
ココさんの合図で、キッスちゃんは飛び立つ
一気に目線が高くなって、第一ビオトープはあっという間に小さくなった
しばらくお空の旅を楽しむと、崖で周りから隔絶された家が見えてきた
「あれが僕の家だよ」
指を差して教えてくれる
おぉ、すごいところに住んでるな…
これは毎日の移動が大変そうだ
あ、キッスちゃんいるから大丈夫なのかな?
「さぁ、降りようか」
そんなことを思っているうちに到着
私はまたまたココさんに抱きかかえられ、地面に降り立った
別にこれくらいの高さなら自分で降りられるのにな
彼はドーム状の家のドアを開け、私を中に入れた
「お邪魔しまーす…」
ここがココさんの家…シンプルだ…
「その辺に荷物おいて、ソファでくつろいでね。お茶入れてくるから」
キッチンに向かうココさん
うーん、くつろいでと言われてもなぁ…
家の中をぐるっと見回してみる
この家は石でできてるから、もちろん壁や床は石畳
あとはキッチン、浴室の扉、本棚…
必要最低限の内容だった
でもさすがココさん!本棚の中身はギッシリ!
再生所の本棚ほどではないけどある程度の高さがある
勉強好きの私は、興味津々で本の背表紙を眺め始めた
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うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています この作品はもう更新されないのでしょうか? (8月26日 22時) (レス) @page33 id: de2c41cb59 (このIDを非表示/違反報告)
零 慈-レイ ジ-(元:零ーレイー)(プロフ) - 私も1から読ませてもらってます!とても与作さんやそのほかのキャラへの愛を感じる作品だなあ、と感心してます・・・。作者さんのペースで良いので、頑張ってくださいね! (2020年12月9日 20時) (レス) id: 7c94df9960 (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています!更新停止状態のままですが更新はされるのでしょうか? (2020年9月20日 22時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
青(プロフ) - 1から見させてもらっています とても面白いです ありがとございます (2020年9月17日 22時) (レス) id: 09e4e6eb84 (このIDを非表示/違反報告)
承太郎の帽子(プロフ) - お久しぶりです!この間にゃんこさんの小説を最初から読んでいったらトリコ熱がまた上がっていきました!!更新遅くても首を長くして待っています! (2020年1月13日 11時) (レス) id: dbaa959796 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にゃんこ | 作成日時:2019年6月29日 13時