131＊忘れられた約束事 ページ5
「あっ！師匠ばっかりちびと仲良くなってずりぃっ！！俺もっ！！」
鉄平さんも与作様と同じように、冷蔵庫から魚の切り身を持ってきてちびちゃんの側に置いた。
あの...一応その魚、今晩の夕食のおかずなんですけど...
「ちび！食べて良いぞ！」
後で買い物に行かなきゃ...
そんな私の思いを余所に、鉄平さんは今まで見た中で一番爽やかな笑みを浮かべる。
「...ギュッ！！」
だがちびちゃんは決して友好的とは言えない声で一鳴きし、定位置である私の肩に飛び乗ってくつろぎ始めた。
「俺、やっぱ嫌われてる...。」
ガックリと肩を落とす鉄平さん。
ド...ドンマイです！
何度も見てきたこの光景に、私はもう励ましの言葉をかけることしかできなくなった。
「おいルナ。そういえば、今日は何か約束事があったん
じゃねぇのか？」
「えっ？約束事ですか？」
与作様の言葉に私は記憶を巡らせる。
えーっと、特に何もなかったような
あっ...もしかして
「ルナ！おっせーし！！いつまで待たせんだし！！」
突然、バタンッという大きな音と共に登場するサニーさん。
相当ご立腹の様子だ。
「もう約束の時間とっくに過ぎてっぞ！レを一時間も待たせるとかツくしくねぇし！！」
「ご、ごめんなさい！すぐ用意しますから！！」
「用意するって...マエ、まさかレとの約束忘れてたんじゃ...。」
はい...その通りです...
「まぁまぁ、誰だって失敗はあるって！ほら、現に師匠だってたっくさん失敗して...あでっ！？」
「今俺は関係ねぇだろうがよ！！俺の失敗は全て成功に繋がってんだから良いんだ！！それに比べてお前はくだらん失敗ばっかしやがって...いつも誰が尻拭いしてると思ってんだ！！」
「はぁっ！？俺の失敗だってちゃんと成功の元になってるんすよ！？」
「どの口が言ってんだこの馬鹿弟子っ！！」
「おい与作、てっぺ！！レを残して喧嘩すんなし！！」
あぁ...騒がしい...
まぁ、私のせいか
「ルナ、準備終わったんなら行くぞ！早くしねぇとあいつうるせぇからな...。」
「あ、はい！それじゃあ行ってきます！」
与作様と鉄平さんにぺこりと頭を下げ、私はサニーさんと共に再生所をあとにした。
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なたなたまる - 文章はめちゃくちゃいいのにイラストがめちゃくちゃ残念… (2019年4月6日 21時) (
レス) id: c9f0456c30 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - 黒猫歳花さん» いえいえ！全然迷惑じゃないですよ！これからも何かあったらご指摘お願いします<(_ _)> (2018年10月26日 8時) (レス) id: 7d53de745b (このIDを非表示/違反報告)
黒猫歳花(プロフ) - にゃんこさん» ありがとうございます！ご迷惑お掛けして本当に申し訳ないです！ (2018年10月26日 2時) (レス) id: e89c78e8b2 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - 黒猫歳花さん» イラスト載せなおしました！ちょっとまだ準備中のものや載せきれなかったものもあるので、それはまた後日載せますね！楽しみに待っててください(*´ω`*) (2018年10月24日 22時) (レス) id: 7d53de745b (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - 黒猫歳花さん» イラストの件はすみません(；´Д｀)原因がわかったのですぐに直しますね！応援、ありがとうこざいます(*´ω`*)これからも頑張ります☆ (2018年10月24日 14時) (レス) id: 7d53de745b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にゃんこ | 作成日時：2017年4月29日 10時
