少女の成長物語 with 再生屋コンビ 4

141＊凸凹コンビ2 ページ18

「で、ルナは何でここにいんだ？まさかもうIGOの再生依頼でも受けてんのか？」

「えっ！？そうなんですか、ルナさん！？」

突拍子の無いことを言うトリコさんと小松さん。

「と、とんでもないですとんでもないです！！そんなわけないじゃないですかぁ！！」

私は彼らの言葉に大きく首を振った。

それはもう取れるんじゃないかと思える程に。

「私なんてまだまだ卵ですよ！生まれてもいないですよ！！」

まだ生き物をろくに再生したことないのに...

あ、でもちびちゃんの再生治療ならやったかな

「ルナはぁ、ウチに会いに来たんだしぃ！」

リンさんは私に抱きつくと、頬をすり寄せて
きた。

「ウチ、お兄ちゃんからルナの話を聞いた時からずぅーっとルナに会いたかったんだしぃ！」

「ははっ！そうかそうか！」

「ルナさんはいろんな人に好かれますねぇ！」

私は笑いかけてくるトリコさんと小松さんの視線にちょっと照れくさくなって、下を向いた。

「ルナ、リンと仲良くしてやってくれよ！リンもルナのことよろしくな！」

そう言うと、トリコさんはリンさんの頭をなでた。

ちょうど与作様が私にやってくれるみたいに。

「...！！ うんっ！！」

頬を赤く染め、元気良く挨拶をするリンさん。

この時、彼女が何だかキラキラと輝いているように見えた。

「そんじゃな！リン、ルナ...ついでにサニーも...。」

「ついでにって何だし！！」

「ははっ！冗談だぜ！！」

「皆さん、さようなら！」

大きく手を振りながら、私達はトリコさん達と別れた。

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