166おさるさんと雨 ページ11
ー定時後、
さくちゃんと残って
今後の教育の計画を話していたら
時々話が逸れたりして、
気づいたら窓の外は真っ暗で、
2人で慌てて着替えて
エントランスに向かった
さく「あー、雨だ！」
「げっ、本当だあ…」
さく「外が暗く感じたのはこの雨雲だったんですね」
「ねー、わ、結構土砂降り」
さく「天気予報ではそんなこと言ってなかったんですけどね」
そう言いながらさくちゃんは
カバンからパッと折りたたみ傘を取り出す
「あ、傘…準備いいねえ」
さく「先輩持ってないんですか？」
「んー。忘れちゃった…もう少し小雨になるの待って帰るから先にかえって？」
すると、
『A〜！』
聞き慣れない男の声がして、
私達は2人で同時に振り返った
さく「ユウ！」
振り返るとこっちに向かって
笑顔で大きく手を振る男のコ…
ユウ「A！今帰り？」
さく「うん、そうだけど…ちゃんと挨拶して」
ユウ「え、あ、どうも」
男のコは私を見てぺこりと頭を下げて
ユウ「初めまして、高屋さん。営業に所属の新入社員の宮崎ユウです、こいつがいつもお世話になってます」
「いえいえ…初めまして、って、え？こいつ？」
さく「ユウとは幼なじみなんです」
「あ、そうなんだ、へえ」
ユウ「こいつのお世話疲れません？(笑)不器用だし要領悪いし」
さく「ちょ、ユウ！」
さくちゃんにどつかれると
大げさに、楽しそうにのけぞった
でもその笑顔はどことなく幼くて、
パーツは整ってるけど、
んー何かに似てる…
ユウ「で、何してるんすか？おしゃべり？」
「あ、雨が降ってて、あたしだけ傘持ってなくて…」
さく「だから小雨になるの待ってるの」
「さくちゃんは傘あるから帰りなって」
さく「あ、でも…」
「ほらいいから！あたしは大丈夫」
ユウ「あ、じゃあ、俺の傘使ってください」
「え？」
ユウ「俺Aのに入れてもらうんで」
さく「え、ヤダ(笑)」
ユウ「オイ(笑)それにコイツ足がまだああなんで、傘さして歩きにくいだろし」
「え、でも…」
ユウ「いいからいいから、はい、男物ですけどどうぞ」
そう言ってニカッと笑って
傘を持たされた
「…本当に、いいの？」
ユウ「ぜひ！じゃ、ほら帰っぞー」
さく「ちょ、ユウー」
さくちゃんの傘を奪って歩き始め
さくちゃんは慌てて追いかける
ユウ「おつかれっしたー」
そう言われて振り返った顔を見て
やっと気付く。
あ、わかった、
ユウくん
おさるさんに似てる…
(笑)
ラッキーアイテム
革ベルト
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mimi - あらし いいー (2014年4月17日 18時) (
レス) id: ea10f683c0 (このIDを非表示/違反報告)
かき - しょうくん ダーイスキ(#^.^#) (2014年2月24日 19時) (レス) id: 6c9aee7993 (このIDを非表示/違反報告)
みほ - おもしろい (2014年2月10日 15時) (レス) id: 6c9aee7993 (このIDを非表示/違反報告)
shiho - 大好き (2014年2月8日 16時) (レス) id: 6c9aee7993 (このIDを非表示/違反報告)
嵐大好きひめ♪(プロフ) - ちい＊さん» 遅くなりました(_ _|||)テストがやっとおわったもので...(｡´-д-)では、ちいさんと呼びますねo(●´ω｀●)o勉強は、ほどほどやってますっ(笑)なんかそろそろおわりに近づいているよーで寂しいです...。まぁ勘違いかもしれませんが（笑） (2012年6月25日 23時) (レス) id: 527285bcfd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちい＊ | 作成日時：2011年7月9日 23時
