赤色迷宮マリッジ♯4 (ページ39)

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148.マリッジ！！！！ページ39

…と、まぁね。

普通ならいい感じで
終わるところなんですけどね。

その帰りのボートで私、
またやらかしてしまって。

翔さんの撫で肩にまたもヨダレだくだく。

ホテルの桟橋に着いて
カッコよくお姫様抱っこ♡で
下ろしてくれればいいものの

ご立腹な翔さんは
私を引きずって下ろしていた。

せっかくの新婚旅行…
寝ても、寝ても、眠い。

そんな私をビーチのカバナに寝かせ
翔さんは本を読んでいると
そこにホテルの従業員が
フルーツの盛り合わせを持ってきてくれた。

「おい、フルーツ食べる？」

「…ん。あ！食べます！！」

「なんだよ、食い物には食いつきやがって…。」

ブツブツ文句を言う翔さんを横目に
フルーツの盛り合わせに手を出す
食欲旺盛なこの体！

「あー！パラオのバナナは美味しいー♡
あ、大野せんせーと二宮せんせーの
お土産に持って帰ろうかな？」

「そうしろ。
是非とも腐りかけのバナナを二宮にあげろ。」

「それ、酷くないですかぁ？」
なんて笑いながら言ってると
パラオレモンっていうカボスみたいな
とにかく酸っぱい柑橘類を見た途端
無性に食べたくなる。

「おい、まじ
そんな酸っぱいの食うの？」

「なんだか柑橘系を欲してますね体が。」

「…はぁ。」

「あー、美味しい♡」

「…お前さ。」

「何ですかー？」

「…妊娠。とか、ない？」

「……。」

パラオレモンが私の手からポロリと落ちる。

そしてお互い顔を見合わす。

「「えッッッ！！？」」