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143.新婚旅行ニ来タモノノ ページ34
3ヶ月後______
「重っ！」
「うえーん、ゴメンなさい！！」
翔さんは背中に滝のような汗をかきながら
私をおんぶしてジャングルの中を歩いている。
ここは南太平洋に浮かぶ小さな楽園
パラオ共和国。
…の南に位置するペリリュー島。
そう、おじいちゃんたちが
私たちの結婚へと導いてくれた運命の島です。
翔さんの熱望により
今、新婚旅行に来ています！
なんだかんだで南の島は
私たちを開放的にさせてくれる。
なのになのに！
本島からボートで1時間以上も掛かるため
この島へ来る途中に私は爆睡。
翔さんの撫で肩にもたれかかって
ヨダレだくだくの爆睡。
挙げ句の果てに
寝ぼけて島に足を踏み入れれば
くじいて歩けなくなる始末。
新婚旅行だよ！私！！
「でもこーやって翔さんにおんぶして貰って
幸せですよ、私は♡」
誤魔化せ、誤魔化せ。
「ん…まぁ、それなら…
ってならねぇわ！」
「ぎゃあっ！！！」
翔さんの首に回していた腕に
噛みつかれジャングルに私の声を響かせた。
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作者名：ミイチゴ
| 作成日時：2015年8月18日 22時
