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139.夢ダッタンダー ページ30
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あぁ、すごく…
落ち着く。
規則正しいリズムで
頭を撫でられてるこの感覚は
毎朝の習慣。
翔さんが寝ている私の頭を撫でているときの。
私の幸せなひと時。
そっかぁ。
今までのことはぜーんぶ夢で
ナオミなんて存在しないし
翔さんはアメリカへは行かないし
私は今から夢から醒めるんだ…。
そっかぁー。
よかったぁー。
あはは〜。
.
.
「夢の中でもヘラヘラしてんじゃねぇ！！」
バシッ！！
「い"だッッ！！！！」
何！？
何事！？
なぜ頭を叩かれた！？
ってあれ？
ここはどこ！？
カーテンに囲まれた空間！？
この消毒臭さは何！？
そして…
「翔さん！！！」
「しっ！！
声でけぇわ！病院だから静かにしろ！」
待て待て待て。
落ち着いて私。
どこからが夢？
どままでが現実？
「ったく…お前、やってくれたな？」
「え"！？何をですか？」
あれ？あれ？
「あ！！！翔さん！！
アメリカは！？」
「はぁ…。
相葉から連絡が来て引き返してきた。」
ぐわぁぁぁぁん…！
意識がクリアーになり
今の状況を把握した。
私は…足を引っ張ってしまった。
そりゃ…行かないで！って
言っちゃったけど
実際旦那様の仕事の足を引っ張るなんて
最低な嫁！！！
ああ！
どうしよう！！
「ウソ。
その前から引き返してた。」
「え？」
はぁー！と、大きなため息を吐いて
私のホッペタをムギューと引っ張る。
なに？なになに？！
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作者名：ミイチゴ
| 作成日時：2015年8月18日 22時
