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137.走リ出セ ページ28
「へい！タクシー！」
親指立ててヒッチハイクばりに
黒いボディのタクシーに向かって叫ぶ。
ブロロロロロ…！
タクシーの表示は《迎車》。
完全にスルーされる。
「ケホッ！コホッ！
タクシーって
そう簡単に捕まるものじゃないんだ…。」
ここは営業所に向かった方が得策かと
Gooogle MAPを開くも
手を滑らせスマホの画面はバッキバキに。
「きゃああああああ！！
私のアイポンがぁぁぁぁ〜！！」
壊れたスマホを拾い上げ
結局走ることに。
急げ！急げ、私！
一分一秒でも早く…
翔さんに謝らないと！！
後悔なんていくらでも出来るよ。
でも私が今しなきゃいけないのは
後悔よりも"これからどうするか。"
『後ろを振り向くんじゃなくて
前を見なさい。』
よく校長先生が朝礼で仰ってる
ありがたーいお言葉。
生徒じゃない教師の私が
その言葉、一番身に染みてますよ。
「痛てて…！」
昨日からしてる胃痛は
下に降りてきて腸辺りも痛くなっていた。
それでも私は走り続ける。
翔さんに謝らないといけないから！
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作者名：ミイチゴ
| 作成日時：2015年8月18日 22時
