124.キャンプ、始マル。 ページ15
「ゔゔぅ…。」
「もー、しっかりして下さいよぉ！」
キャンプ当日。
酔ってしまった二宮せんせーの介抱をしながら
私たちを乗せたバスは
どんどん目的地へと向かっていく。
「うっぷ…！あのさ…
ワタシ超インドア派なの。
なのにアウトドア一泊二日とか地獄のよう。」
「まぁまぁ、そう言わないで。
あ、バナナ食べます？」
「いらねぇわ、今食べたら
あんたにミキサーしたやつお返しするわ。」
「ちょっと！そんなこと想像しただけで…！」
おえーーーー！
結局2人で並んでエチケット袋のお世話になる羽目に。とほほ…。
それからウトウトと寝ていたら
あっという間に目的地である
長野県のキャンプ場についていた。
「え、寒い！」
8月上旬。
なのにバスから降りるとひんやりする。
山に来たって感じ。
「んーー、空気いいから回復すんな。」
「ですね、ですね！空気が澄んでる！」
2人でフゴォォ！と空気を吸ってると
違うバスに乗り合わせていた大野せんせーが
慌ててこちらに向かってくる。
「うわぁぁぁん！
Aせんせー！助けて！！」
「どうしたんですか！？バナナですか！？」
「バナナは一房持ってきた！
違う違う！あのね！
カバン間違えて持って来ちゃったの！」
「間違えた？なんのカバンとです？」
「これぇ！！！」
バッと開けられたカバンの中には…
ここでは言えない大人のナニかがゴロゴロ。
え？何故にこんなのと間違えるんですか！？
てか、いつもこれらをカバンで保管してるんですか！？
「ふはは！！おっさん何持ってきてんだよ！笑」
「でも、コレ、大事。」
「カタコトか！？笑」
「で、何を助ければいいんです？」
「ぱんつ貸して！」
「……。」
何はともあれ
途中、もらいゲ☆をしても
無事に着いたキャンプ。
今日から2日間、頑張らなきゃ！
翔さんのことは…少し置いといて。
「おーい。無視しないでよぉ。」
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作者名：ミイチゴ
| 作成日時：2015年8月18日 22時
