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05.結婚ノ理由 ページ5
「俺は結婚なんてしたくない。
今は仕事が大事。
けどな、出世街道真っしぐらな俺が
ここに来て挫折しそうなの。
出世には結婚が必要とか…
ふざけてんだろ？
それでだ！
俺に対してその気がないお前なら完璧なの。
だから結婚する。」
これが…
噂のプロポーズ…。
え？
なんだろう…
全然キューン♡とか来ないんですが…
こんなものなんでしょうか…？
「その気があるとマズイんですか？」
「さっきも言ったけど
俺は今、仕事が大事なの。
"私と仕事、どっちが大事なのよー！？"
とか言われるのは真っ平ごめん！
だからお前と結婚する。」
…なるほど。
合理的。
「わ、分かりました！！
さすがです櫻井さん！！
不束者ですがよろしくお願いします！！」
「ああ。なかなか物分りがいいみたいだな。」
ニヤッと笑う顔は
すっごく意地悪な顔。
だ、大丈夫なのかな…。
この人が…
私の…
旦那様！？
.
こうして婚約。
次の月には家族、親戚だけ集めて結婚式。
と、
私たちの結婚はサクサク進んでいったのでした。
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作者名：ミイチゴ
| 作成日時：2015年6月26日 23時
