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21.ヤマトナデシコ ページ21
次の日。
今日はちゃーんと起きて
シリアルとゆで卵とヨーグルトで誤魔化した朝食。
文句を言わずに食べてくれた櫻井さんに
"感謝カンゲキA汁ブシャー！"
って言ったらカン無視された。
私より先に出勤する旦那様を玄関先でお見送り。
「今日は昨日みたいに遅くなんないから。
夜ご飯用意しといて。」
「は、はい！！頑張ります！！」
「あとさ…
お中元のハムみたいなお前は要らないから。」
「お中元の…ハム…って…
昨日のロープの私のことですか！？
酷すぎますハムとか！
ハムだけど、ハムとか！！」
靴べらでピカピカの靴を履いて
ニヤっと笑いながら手を差し出すから
持っていた鞄をハイ。と渡せば
「んじゃ、行ってくるわ。」
「いってらっしゃい！
お仕事、頑張って下さいね！！」
「お前もだろ？
戸締り頼むな。」
なんて、少し夫婦っぽいやり取りに
単純な私の心は浮かれてしまう。
櫻井さんはどんな理由であれ
私をお嫁さんとして選んでくれたんだから
その役目をしっかり務める。
これが大和撫子ってもんでしょ。
頑張るぞ！櫻井家の嫁、A！
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作者名：ミイチゴ
| 作成日時：2015年6月26日 23時
