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03.イイナヅケ ページ3
おじいちゃんの死で
長年捕らえられてきた許嫁の呪縛から解放され
これからは本気で人を好きになりたい！
って思ってたのに…
向こうのおじいちゃんが
そうはさせてはくれなかった。
.
「え！？遺言！？」
「うん。
櫻井さんちのおじいちゃんってば
よっぽどうちと親戚になりたかったみたいね。
遺言書に"孫の翔と赤西家の長女は結婚して貰う。"
って書いてあったみたいなのよー。」
お母さんがカレーをよそいながら
爆弾を落とす。
「で、5月の大安の日に顔合わせしましょう♡
って事になったから。」
ちょっとちょっと！！
嘘でしょ！？
話がトントンと進んでるー！！？
ああ、カレー美味しいや♡
まぁ、その話はまた後でしよう♪
ビックリしたものの
お母さんのカレーが美味しすぎて
こ機嫌な私は適当に返事をしてしまい…
気づけば高級外資系ホテルの和食料理屋さんで
許嫁と呼ばれていた
"翔さん"と向かい合っていた。
カコーン！
と、ししおどしの音がする
ザ☆お見合い的なお部屋で。
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作者名：ミイチゴ
| 作成日時：2015年6月26日 23時
