15.サラナル飛躍ノタメ ページ15
夕方6時。
部活動の顧問をしているわけではないので
ゆっくりと仕事をしてからの帰宅。
櫻井さんは要らないって言ってたけど…
私は要るよ！！
どうすんの！？
食べれる物、作れるの！？
そして
J子せんせーが教えてくれたアプリを開く。
『ゆで卵の作り方』
へぇーー…
水から入れて沸騰させるんだぁ。
しかもお好みの黄身の硬さの時間まで
ご丁寧に書いてくれてる…
何これ！？
神アプリ！！
櫻井さんの好みが分からないから
とりあえず黄身のしっとりした感じの時間で
取り上げて中身を確認してみた。
「あっつ！！
あっつぅぅぅぅ！！！」
ホカホカゆで卵。
人生ではじめて作るゆで卵。
見た目は◎
お味は…？
「…んまい！」
あれ？
ゆで卵ってこんなに美味しかったっけ？
あれあれ？
料理…楽しいかも♪
調子に乗った私はさらなる飛躍の為
今度は玉子焼きに挑戦。
.
15分後。
備長炭の出来上がり。
なんでぇ？なんでぇ！？
も、もう一度！
.
15分後。
もう一つ備長炭の出来上がり。
どうしてぇ？どうしてぇ！？
うわぁぁぁぁん！！！
リフォームされて綺麗なダイニングキッチンの横にある
純日本家屋ならではの居間。
その畳の上にダイブ。
そして手足をジタバタあばれるくん。
「料理…つまんない。」
それからムクッと起き上がり
仕方なくレトルトカレーを温めながら
大野せんせーから結婚祝いにと貰った
ロープを出して復習をする。
「あれ？こうだっけ？
違う…なんかもっと複雑に…」
思い出しながら自分で自分を縛りあげていたら…
「…何してんの？」
旦那様が帰ってきた。
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作者名：ミイチゴ
| 作成日時：2015年6月26日 23時
