223.真っ黒 ページ3
私と櫻井、
口を開けてポカーン。
嘘でしょ…。
理解するにはもうちょっと糖分欲しい。
どういうこと？
パニック！
パニック！！
「大野智、一企業の社長なのに
ショボいとこ入ってったな！？」
そこかい！？
お前はそこかい！？
「おい、
俺らはこっちの岩盤浴のあるとこにしようぜ。」
「1人で入れゲスら井！！！」
「よし、落ち込んではないな？」
「う、うん…そういう事ね。
ありがと、さすがは戦友…。
だけどさ…どう思う？」
「どうって？
あの秘書の闇？
大野智の闇？」
「…後者について。」
「真っ黒。
この前のパーティも仕掛けられてたんだな。」
「…え？」
「お前とクソCEO呼んで
あのクソビッチ秘書と遭遇させるとこ
見たかったんだろ？」
さすがは逆コナンくん…。
鋭い推理力だけど…
認めたくない。
だってあのフワフワで優しい大野さんが。
そんな黒いなんて…信じれない！
「と、とりあえず何も見なかったことに…」
「出来んの？
あいつらが昨日のお前をあんな風にした原因でなければいいけどな。」
本当にコナンくん。
鋭い。
「サチコさん…、妊娠したんだって。
ニノナリの子供って言い張ってる。」
「あのクソビッチ秘書って斉藤チーフとも関係持ってるよな？
ああああ、ありえねぇ！」
「うん。」
「大野智が
斉藤チーフにクソビッチ秘書紹介したんだ。」
「え？」
分かった。
『大野智には気をつけろ。』の意味。
『あの子は暗い闇を持っている。』の意味。
そういう…こと？
「ニノナリにサチコさんを紹介したのも…」
「だろ？」
世の中には…
私の知らない事は
そりゃ、たーくさんある。
でも、
知らない方がいい事だってあることも
この時痛いほど思い知った。
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作者名：ミイチゴ
| 作成日時：2015年6月11日 6時
