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222.名探偵 ページ2
櫻井はほとんど飲んでいない
キャラメルマキアートをテーブルの上に置いたまま
急いで店外へと走っていった。
え！？
あいつめ！！
お金は誰が払うんだよ！？
私も急いで…
レジへ。
「1160円になります。」
「お釣りはいらないです！
ご馳走様でした！！」
バーローォォォ櫻井！！！
急いで逆コナンくんを追いかけた。
櫻井の背中は既に小さく見えていて
あのマタニティクリニックの前を通過。
あれ？
ここに用があったわけじゃないの？
糖分不足の頭で考えながら走った。
すると、
点だった関係が少しずつ線になってくる。
私とタクミ。
サチコさんとタクミ。
私とニノナリ。
ニノナリとサチコさん。
サチコさんと大野さん。
大野さんとニノナリ。
タクミと…大野さん？
『あとな…大野智には気をつけろ。』
昨日聞き流していた
タクミの忠告が蘇る。
嘘だ…。
やっとの思いで櫻井に追いつくと
櫻井はガチで探偵みたいに
電柱の陰から2人を見ていた。
息を整えながら話しかけると
「静かにしろ！」
と口を押さえられる。
頭をクイクイっと2人を見ろって合図するから
コッソリ覗いてみると…
目を疑った。
周りをよく見ればここはホテル街。
その中のひとつに
サチコさんと彼女の肩を抱いた大野さんは
吸い込まれていった。
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作者名：ミイチゴ
| 作成日時：2015年6月11日 6時
