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221.糖分よ、回れ。 ページ1
「おい、アレって…」
櫻井も大野さんの存在に気付いたみたいで
失礼にも指を指そうとするから
咄嗟に櫻井の肩を掴み
回転式のカフェチェアごと櫻井の背中を窓側に向けた。
私も観葉植物の陰に隠れる。
「は！？何！？」
「しっ！いいから！！」
黙って窓の向こう側の2人が通過するのを待った。
チラリと見ると
2人の後ろ姿が見えたのでホッと胸を撫で下ろす。
「あれは…え？
糖分足りない頭でも分かるぞ！！」
「…ただの社長と秘書には…見えないですか？
無理くり頑張ってもそう見えませんか？」
「残念だけどあれは
《ピーーー！》してる仲だな。」
「ぃやあ…！！櫻井のバカ！！」
「おい、オカシイだろ？
お前のクソ彼氏の元カノが
なんで大野智と《ピーーー！》の仲なんだよ！？」
リアルに兄弟。
そっちも兄弟…かも？
なんて冗談でも言えない。
あぁ、糖分回ってきた。
吐きそう。
「…行くぞ。」
「は？」
「尾行だ尾行！！
今から俺らは
身体はデカくても頭脳は子供な名探偵だ！」
ちょ、それ逆！！！！
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作者名：ミイチゴ
| 作成日時：2015年6月11日 6時
