第５９話 法池�� ページ16
―花繪サイド―
立「確かにイツキもキミと同じ人間だが、妖怪のために働く覚悟も責任もあると信用できたから物怪庵の主を任せた。実際、主になった後も驕ることなく妖怪達のためによく務めてくれている。働きすぎて倒れやしないか、こっちが心配するくらいにね。」
晴「立法が心配しすぎなんだよ。つーか俺の話はいいだろ。」
立「それにAだってそうだ。イツキと奉公人になった経緯は違えど、いつも妖怪達に優しく接してくれている。彼女が今のようになるのに、どのように感じてどのような暮らしをしてきたか。キミには、わかるかい？」
晴「おい。立法その話はッ！」
A「やめて。」
Aさんの過去に一体なにが・・・。
どうしてそんなに嫌がるんだろう。
立「そうだったね。すまないね。A。改めて聞こう、芦屋くん。妖怪のために尽くせるかい？」
人間の俺が物怪庵の奉公人として
妖怪のために尽くせるか・・・か
妖怪のために
妖怪のために
妖怪のために尽くせるか――――
花「立法さんの言うとおりオレは、妖怪じゃなくて人間です。でも人間だからと言ってもし、人類のために尽くせるかって問われても・・・それもやっぱりピンとこない！」
A「・・・・・？」
晴「・・・・・・あ？」
立「ははは。」
花「そうでしょ！？正直言って！！人間のためなんてオレ一度も考えたことなんてないのに。いきなり妖怪のためって言われても分かんないですよ。」
晴「いいけど・・・正直すぎるだろ。」
立「(フッ)それもそうか。妖怪のためなんて、人間のキミに考えられる訳ないよね。」
花「ん―――。」
考えられないっていうか・・・
花「妖怪のためって大きい括りでは想像つかないんですけど・・。」
立「？」
花「物怪庵を通じて出会った妖怪達は、手助けしたいって思えたんです。だから奉公人として、妖怪祓いの仕事オレにも手伝わせてもらえませんか。」
A「(すごくたくさん悩んでくれたんだろうな。)」
立「イツキ、今ままでは必要ないかと思っていたが一人増えると何かと大変だろう。新しい法律だ。主と奉公人のみ。物怪庵での隠世と現世の行き来を許可する。」
晴「・・・ってことは。」
立「Aとは違ったいい奉公人を雇えたようで安心したよ。」
A「(芦屋くん・・良かった。)」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 54人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りん - 楽しく読ませていただいております！続きを楽しみにしてます！頑張ってください！ (2018年12月3日 12時) (
レス) id: 0c78f933a2 (このIDを非表示/違反報告)
あいちゃむ(プロフ) - 秋ノ宮紅音さん» わー！ご報告ありがとうございます！ (2018年1月11日 23時) (レス) id: 859a3a0d54 (このIDを非表示/違反報告)
秋ノ宮紅音(プロフ) - 二次創作なので、オリジナルフラグを外した方がいいですよ！違反報告されます。 (2017年12月2日 17時) (携帯から) (レス) id: 665a044116 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あいちゃむ | 作成日時：2017年8月17日 22時
