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紫音「パパとこーえんいくの！！」
「だぁめ」
紫音「やぁの！！」
朝から何度この会話をしただろうか。いや、昨日から何度この会話をしただろうか。
断固として譲らない息子の頑固さは一体誰に似たのやら。
紫耀「しおーん、公園は行かれへんで？」
紫音「や！！」
紫耀が言っても聞かないものだから、これは面倒くさい感じになるなぁ。
多分幼稚園でお友達がパパと公園行ったー！みたいな話をしたんだろうなぁ。
そりゃあパパとお出かけしたいよね。だけどさすがに今は無理だ。まだまだアイドル平野紫耀結婚の余波は残ってるんだから。
紫耀「んー、あ！」
「なに？」
紫耀「今度お休み合わせて俺の実家行こ！」
「は？！」
紫耀「いや実家やったら田舎やし少々出歩いても大丈夫やって」
いやいやいやいやダメでしょ！！
実家に行くのは全然いいんだけど、出歩かないで？！
紫音「おでかけ？」
紫耀「そ！パパのママのおうち行こっか！紫音のばぁばやで！」
紫音「いくー！」
「ちょ、紫耀っ！」
紫耀「ええからええから。後で話そ？」
「うん、」
紫耀「よーし、ほな紫音！それまではお外いけなくても我慢な？」
紫音「はぁい！」
ルンルンになっておもちゃで遊び始めた紫音と、ため息をつく私。苦笑いをする紫耀。
ちゃんと考えてるのは分かるの。分かるんだけど不安しかなくて。
紫耀「ほんまに田舎やから、お年寄りばっかやし、山とかあるし大丈夫やって。いざとなったら弟に連れ出してもらう」
「ん、」
紫耀「俺もさ、父親らしいことしたいねん。夏になったら海行ったり、冬はスキーもええなぁ。休みの日は一緒にキャッチボールとかもしたい。せっかく家族になれたんやから、諦めたくない。いつかは家族3人でディズニーランドも行きたいな」
夢みたいなことを語る紫耀は、少しだけ切ない顔をしていて、それが叶うのがいつになるのかなんて分からないけど、いつか叶う。
「仕事休み申請しておくね」
紫耀「うん。来月くらいならいける？」
「うん。それなら間に合う」
紫耀「じゃあ来月頭で」
「ん」
紫耀「あ、ちょっとだけママに紫音見てもらってAとゆっくりする時間もほしいなー」
「ふふ、紫音がヤキモチ妬いちゃう」
紫耀「俺は毎日妬いてるけどな」
夢の叶うその日まで一緒に頑張ろうね。
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作者名：aoi
| 作成日時：2016年12月10日 22時
