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紫耀「この度、私平野紫耀は無期限の活動休止を発表させて頂きます。報道にもありましたように、一般女性の方と結婚し、またその女性との間に子どもがいます。ファンの皆様、関係者の皆様を裏切るような形になってしまい誠に申し訳ありません」
真っ黒なスーツに、神妙な面持ち。
まるでお葬式みたいな記者会見に、心が締め付けられる。
記者「その女性とはどのくらいのお付き合いですか？またお子様の状況につきましても詳しくお聞かせ下さい」
紫耀「彼女とは4年ほど前からの付き合いです。一度は離れていましたが、偶然子どもの存在を知り、僕から彼女の元を訪れました。そして、再び交流を重ねる中で家族になりたいという思いが強くなり、このような運びとなりました。」
記者「ファンの方々にはどのような気持ちですか？」
紫耀「ジャニーズJr.として活動する僕を応援してくださったさ皆様には申し訳ない思いでいっぱいです。本当に申し訳ありませんでした。僕には謝ることしかできません。」
記者「奥様のことをもう少し詳しく伺えますか？」
紫耀「彼女は一般の方なので詳しくは伏せさせて頂きます。ただ僕の仕事を理解して、懸命に支えようとしてくれる、子どもの存在さえ知られないように僕を遠ざけた優しくて強い人です。どうか、彼女と子どもだけは温かく見守って下さい。」
紫耀の一言一言に優しさと少しの後悔の念が詰まってた。
本当はアイドルをしたかった。デビューしたかった。分かってる。分かってるから。
それでも私たちを選んでくれてありがとう。
紫音「あ、ぱぱぁ！！」
「ふふ、もうトーマスはいいの？」
紫音「パパ！パパ！」
「そうよ。紫音のパパよ。」
紫音「パパかなしー？みんなパパいじめる？」
「ううん。パパね、すっごく頑張ってるの。みんなはパパにがんばれーって言ってるんだよ」
紫音「んー？」
多分全然分かってないなぁ。けど、見せなきゃ。これがあなたのパパなの。世界一かっこいい、あなたのパパよ。
紫音「パパかっこいいねぇ」
「ふふっ、うん。そうだね」
本当にかっこいい。
記者「最後に奥様とお子様に一言お願いします！」
紫耀「えっ、えっと、まじかぁ。えーっと、おーい見てるー？はは。もうすぐ帰るよー。帰ったら遊ぼうなー」
テレビの中で手を振る紫耀に、手を振り返す紫音。
いつかパパがアイドルしてる姿を一緒に見たいと思ってしまった。
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作者名：aoi
| 作成日時：2016年12月10日 22時
