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朝、紫音を送り届けで、仕事をして、紫音を迎えに行って、いつもと同じ日常。
何も変わらない。いつもと少し違うのは今目の前に大きなマンションがあるから。
チャイムを鳴らして、オートロックが開いて、部屋に向かう。広々とした綺麗なエントランス。部屋は角部屋だった。
紫耀「おかえり」
「…ただいま?」
紫音「にぃにー!!」
紫耀「ふは、紫音久しぶり!会いたかったよー」
紫音「しーくんも!」
そこにはある必要最低限の家具は揃えられていて、生活はすぐにでも始められるようになっていた。
部屋を見渡して固まる私に、紫耀は苦笑い。
紫耀「ほら、ここ紫音のお部屋やで」
紫音「へ?しーくんのぉ?」
紫耀「そ。紫音、ここにお引越ししよっか」
「ちょ!紫耀!そんな急に!」
紫耀「急じゃないよ。Aだってずっと考えてたやろ?ここなら紫音の幼稚園も通える範囲やし、最寄りも変わらんやろ。」
「そ、それはそうだけど。」
紫耀「話は後でするから」
真剣な顔した紫耀が、不安げに瞳を揺らしていた。
ああ、この人全部決めたんだ。
決められない私に変わって、1人で全部進めてたんだ。そうやって全部全部自分で背負おうとしてたんだ。
紫耀「しおーん、久しぶりに一緒にお風呂はいろっか」
紫音「あわあわしよー!」
紫耀「おー、いいで」
ごめんね。
本当にごめんね。
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aoi(プロフ) - チサ様 HPにも足を運んで下さってるなんて、ありがとうございます。ネタが被らないように頑張って書きたいと思います。またお時間のある際にお越し下さいませ(^_^) (2016年11月13日 13時) (レス) id: f81c6301ac (このIDを非表示/違反報告)
チサ(プロフ) - HPの方も読ませていただいてます。こちらの作品もとても面白いです!更新頑張ってください(^o^) (2016年11月9日 2時) (レス) id: 8682789ece (このIDを非表示/違反報告)
aoi(プロフ) - はるち様 コメントありがとうごさいます。ハッピーなシーンも書けるよう頑張ります(=^x^=)ぜひまた見に来て下さい! (2016年9月22日 22時) (レス) id: f81c6301ac (このIDを非表示/違反報告)
はるち - めっちゃ面白かったんですけど、少し切ないですね(T^T)これからも頑張れんれんo(^o^)o (2016年9月18日 22時) (レス) id: fb4b4f2984 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:aoi | 作成日時:2016年7月27日 1時