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それでも、だからと言って今さら何かを話すつもりもない。


もう私としげには何の繋がりもないのだ。



「なぁ、なんで俺の連絡先も消したん。電話とかも出てくれんし。」

「だって私のことなんて嫌いでしょ」

「いや、」

「私のことなんて軽蔑してるでしょ」

「そんなことない」

「どうして?」

「 なんで別れなあかんかったん」

「まだそれ?もう4年も経ったのよ」

「俺はまだ納得してない」

「別れるのにしげに納得してもらわなきゃいけない?」

「それは、」

「好きじゃなくなっただけ。ただそれだけよ。」



これ以上何も言うつもりはない。

ドキドキしてる心臓を落ち着かせたくて、深く息を吸い込んで静かに吐き出した。

嘘はつき続ければ本当になるの。

私は嘘を真にしなきゃならないの。



「嘘や」

「もういいでしょ。過去の話よ」

「お前が勝手に過去にしてるだけやん。俺はずっと、もっとちゃんと話したかった」

「もう忘れてよ。今は新しい恋人もいるの。結婚だって考えてる。いつ結婚できるかも分からない、安定した職でもない、女の子に困ることはない、そんな人と一緒にいるのは疲れたのよ」



嘘。嘘。嘘。

本当。本当。本当。

心からそう思ってる。歪むしげの顔を見たって後悔なんてしない。



「なぁ、本気でそんなこと思ってないやろ?」

「こんな嘘ワザワザつかない」

「お前はそんな奴やない」

「いい子ぶってたもの」

「はぁ。 また来るわ。俺は絶対諦めんからな」


とりあえず今日は諦めてくれたのか、身を翻したしげを見てすぐに背を向けた私は、しげがこっちを振り向いて悲しそうに唇ん噛み締めていたことなんて知らない。


さぁ、早くお迎えに行かなくちゃ。


あの子が待ってる。

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aoi(プロフ) - チサ様 HPにも足を運んで下さってるなんて、ありがとうございます。ネタが被らないように頑張って書きたいと思います。またお時間のある際にお越し下さいませ(^_^) (2016年11月13日 13時) (レス) id: f81c6301ac (このIDを非表示/違反報告)
チサ(プロフ) - HPの方も読ませていただいてます。こちらの作品もとても面白いです!更新頑張ってください(^o^) (2016年11月9日 2時) (レス) id: 8682789ece (このIDを非表示/違反報告)
aoi(プロフ) - はるち様 コメントありがとうごさいます。ハッピーなシーンも書けるよう頑張ります(=^x^=)ぜひまた見に来て下さい! (2016年9月22日 22時) (レス) id: f81c6301ac (このIDを非表示/違反報告)
はるち - めっちゃ面白かったんですけど、少し切ないですね(T^T)これからも頑張れんれんo(^o^)o (2016年9月18日 22時) (レス) id: fb4b4f2984 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:aoi | 作成日時:2016年7月27日 1時

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