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朝、お腹の重みで目が覚めた。目の前には紫音がいて、お腹の上には紫耀の太い腕。

私と紫音を包み込むように抱き締めていた。

あまりにも温かい目覚めに朝から泣きそうになった。



「なぁにないてんの?」

「あ、ごめっ、起こした?」

「ううん。起きてた。幸せやなぁ、と思って見てた」

「ふふ、わたしも、幸せすぎて泣いちゃった」

「全く、泣き虫なママやなぁ」



誰のせいだと思ってるのよ。


紫耀といると感情が動いてばっかりだ。自分が自分じゃないみたい。



「んぅ、まぁま、」

「ふふ、起きた?」

「やぁ、んん〜」

「はは、紫音も朝弱いん?」

「そう。本当ねぼすけさんなの」

「Aそっくりやん」

「もうっ!」

「っ!にぃに?!」



急に目をパッチリと開けた紫音は、自分が紫耀と寝てることにビックリ。

紫耀の方に向き直って、目をキラキラさせて喜んでる。

こんなにも警戒心がないのもどうなんだって話なんだけどね。



「にぃになんでいるのー?」

「んー?にぃに、紫音と一緒におりたかったからお泊りしちゃった」

「わぁー!!やったぁ!!」

「あ、紫音!幼稚園は行くんだからね?」

「やぁ!にぃにといるの!」

「だぁめ。にぃにもお仕事あるんだよ?」

「ふは。紫音、にぃにと一緒に朝ごはん食べよ?そしたら、一緒に幼稚園に行こう」

「紫耀!」

「大丈夫。車で近くまで送るだけ。バレへんように停めるから」




子が子なら、親も親なのか。


いや、この親にこの子ありなのかもしれない。


でも、やっぱり幸せだ。




「もう。じゃあ、朝ごはんにするから起きるよ」




元気に返事をして布団から飛び出す紫音が、紫耀を洗面所に連れて行く。



振り返った紫耀が、すごく優しい顔をして




「おはよう、A」




って、ただ朝の挨拶をしたの。




「おはよう、紫耀」



当たり前のことがこんなにも幸せだ。



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aoi(プロフ) - チサ様 HPにも足を運んで下さってるなんて、ありがとうございます。ネタが被らないように頑張って書きたいと思います。またお時間のある際にお越し下さいませ(^_^) (2016年11月13日 13時) (レス) id: f81c6301ac (このIDを非表示/違反報告)
チサ(プロフ) - HPの方も読ませていただいてます。こちらの作品もとても面白いです!更新頑張ってください(^o^) (2016年11月9日 2時) (レス) id: 8682789ece (このIDを非表示/違反報告)
aoi(プロフ) - はるち様 コメントありがとうごさいます。ハッピーなシーンも書けるよう頑張ります(=^x^=)ぜひまた見に来て下さい! (2016年9月22日 22時) (レス) id: f81c6301ac (このIDを非表示/違反報告)
はるち - めっちゃ面白かったんですけど、少し切ないですね(T^T)これからも頑張れんれんo(^o^)o (2016年9月18日 22時) (レス) id: fb4b4f2984 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:aoi | 作成日時:2016年7月27日 1時

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