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部屋の中はシーンとしていた。
紫音は寝てしまったし、紫耀と私と、2人だけ。
こんなにも居心地が悪いものなのだろうか。なんだかイタズラのばれた子どもみたいな気分だ。
「A、あの、」
「話ってなに？紫音のことだったら気にしないで。紫音は紫耀の子どもなんかじゃない。浮気してたの、紫耀以外の男との子どもよ。だから何も気にしないで」
「ここまで来て何言ってるん。じゃあなんでさっき泣いたん」
「別にたまたま目にゴミが入っただけよ」
「お前が俺のこと考えてくれてるのは分かる。けど、これはお前だけの問題じゃないろ？俺にも責任がある」
「問題とか責任とかそういうのいいから。私は何不自由なくあの子を育ててる。それだけで十分よ」
本気でそう思ってる。
「俺を一生ひとりにするの？」
まさかそんなことを言われるなんて思わなかった。
紫耀は泣きそうな声をしていた。
「Aがいなくなって、ずっとひとりやった。」
「他にも紫耀のことを好きな女の子も、紫耀が好きになれる女の子もいるじゃない」
「他の女とだって付き合ってみたよ。けど、いつだってAと比べてた。Aのご飯が一番美味しくて、朝起きたらAが隣にいるのが一番嬉しい。疲れたときはAのとこに帰りたくなる。他の人じゃダメやった。もう一生お前以外なんて考えられんのに、俺から離れるん？」
ずるい人。
あなたはいつだって私の心をつかんで離さないの。
私だってあなたじゃなきゃダメよ。あなた以外なんていらないわ。
だって私たち、運命でしょ？
「気持ちだけじゃ、どうにもならないの」
「それは俺がアイドルだから？」
肯定の言葉は口に出せなかった。
だけど、無言は肯定だった。
「そんなの関係ないなんて言えん。俺はこれからもずっとこの世界で働いていくだろうし。けど、だからって諦めたくない」
「そんなのワガママよ。アイドルなら守るべきラインはあるわ」
「けど、結婚してる人はいる」
「紫耀はまだデビューもしてないのよ？まだ２３歳なの。それで結婚？あり得ないでしょ。」
「…そ、れは、」
「もう答えなんて出てるじゃない」
あなたの夢だけは、犠牲にしたくない。
輝くあなたの姿だけは失いたくない。
「分かってるけど、でも、」
「紫耀。ちゃんとさよならしよう。」
さぁ、ケジメをつけよう。
＊＊＊
紫耀くんは２３歳になっててデビューしてない設定です。
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aoi(プロフ) - チサ様 HPにも足を運んで下さってるなんて、ありがとうございます。ネタが被らないように頑張って書きたいと思います。またお時間のある際にお越し下さいませ(^_^) (2016年11月13日 13時) (
レス) id: f81c6301ac (このIDを非表示/違反報告)
チサ(プロフ) - HPの方も読ませていただいてます。こちらの作品もとても面白いです！更新頑張ってください(^o^) (2016年11月9日 2時) (レス) id: 8682789ece (このIDを非表示/違反報告)
aoi(プロフ) - はるち様 コメントありがとうごさいます。ハッピーなシーンも書けるよう頑張ります(=^x^=)ぜひまた見に来て下さい！ (2016年9月22日 22時) (レス) id: f81c6301ac (このIDを非表示/違反報告)
はるち - めっちゃ面白かったんですけど、少し切ないですね(T^T)これからも頑張れんれんo(^o^)o (2016年9月18日 22時) (レス) id: fb4b4f2984 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：aoi
| 作成日時：2016年7月27日 1時
