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目の前のソファに紫耀が座ってる。その状況だけで、胸が張り裂けそうだった。

紫音は不思議そうに紫耀のことを見てるけど、警戒した様子はなくて、もしかしたら本能が父親だと感じてるのかもしれない。



「おにーちゃ、ままのおともだち?」

「んー?そうやなぁ。今はお友達やなぁ」

「ふーん?」

「紫音、今日ちょっとピザでも頼もっか」

「ピザぁ!しーくんピザたべる!」

「ん、じゃあこれで選んで?」



話さなきゃいけない、とは分かってる。だけど、子どもがいる前じゃそうもいかなくて、紫音と紫耀が話すことさえ気が気じゃなかった。

落ち着かない私とは正反対で、紫耀は呑気に紫音とピザを選んで、時折愛おしそうな目で見つめてる。

その2人の姿に、キッチンの陰でこっそり泣いた。

嬉しくて、幸せで、でもやっぱり苦しくて、涙が止まらなかった。



「A、」

「あっ、ごめっ!ピザ頼むよね!」

「A」

「ごめん、電話するね」



きっと紫耀は私を抱きしめようとした。


だけど、私は逃げ出した。


ごめんね、これが答えなの。



「紫音どれ?」

「しーくん、これで、にーにこれ!」

「ん、分かった」




どうしたって、私たちは一緒にはいられないのよ。



お互いの一番大切なもの諦めなきゃ、一緒になんかいられないの。




だから、今日でさよならするのが、一番なのよ。

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aoi(プロフ) - チサ様 HPにも足を運んで下さってるなんて、ありがとうございます。ネタが被らないように頑張って書きたいと思います。またお時間のある際にお越し下さいませ(^_^) (2016年11月13日 13時) (レス) id: f81c6301ac (このIDを非表示/違反報告)
チサ(プロフ) - HPの方も読ませていただいてます。こちらの作品もとても面白いです!更新頑張ってください(^o^) (2016年11月9日 2時) (レス) id: 8682789ece (このIDを非表示/違反報告)
aoi(プロフ) - はるち様 コメントありがとうごさいます。ハッピーなシーンも書けるよう頑張ります(=^x^=)ぜひまた見に来て下さい! (2016年9月22日 22時) (レス) id: f81c6301ac (このIDを非表示/違反報告)
はるち - めっちゃ面白かったんですけど、少し切ないですね(T^T)これからも頑張れんれんo(^o^)o (2016年9月18日 22時) (レス) id: fb4b4f2984 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:aoi | 作成日時:2016年7月27日 1時

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