＃81．前室 ページ41
*
『あっ大輔さん、今日はよろしくお願いします』
「よろしく〜他の人は？」
『まだいらっしゃってないみたい』
「そっか。お嬢最近は寝れてんの？」
『めっちゃ寝てる〜快適よ』
「良かった(笑)この間のDGSで神谷さんに、Aが年末忙しすぎて3時間眠れたらいい方って言ってたって話したら、こんな生活続けてたら絶対体壊すよって心配してたよ」
『そうなの？(笑)心配かけたなぁ。でもあのときは、正直言うとすんごいしんどかった笑』
「だってアニメ以外も勿論あるだろうけど、今期のアニメ出過ぎてない？(笑)それこそ神谷さんが、どこに行ってもお嬢がスタジオに現れるって言ってたよ」
『おもしろ(笑)確かに今期重なったけど、二人の方が出てるでしょ？しかも主役級ばっか』
「俺らは仕事がそれだけじゃん」
『いやぁ、人のこと言えませんよ先輩』
「なんだよそれ(笑)芸歴はお嬢の方が上だわ」
『あ、そっか(笑)え、大輔さん今何歳やっけ？』
「39かな」
『そっか、6歳差になるのか』
「改めて考えるとお嬢若いな」
『いや、もう若いとは言えない年齢になってきたよ笑』
「人間ドックとか行ってんの？」
『なるべく行くようにはしてるね』
「特にAは体が資本だもんなぁ」
『でも不規則な生活してるから、それこそ私がくたばってしまのは早いんだろうなって思ってるよ笑』
「仕事減らさないの？」
『んとね、来期から声の方の新規はちょっと休もうと思ってる』
「へぇ、でもその代わり他の仕事があるってことでしょ？」
『それもあるけど、ちょっとね、色々あんのよ笑』
「これは企業秘密のそれですな？」
『それですね』
「じゃあまた何かあったら言えることだけでも言ってよ」
『ありがとうございますーって、大輔さんモテるでしょ』
「なにいきなり笑」
『今なんかちょっとキュンとしたから笑』
「こんなことAくらいにしか言わないわ」
『えっ！まさか…』
「心配かけさせられるのがお嬢くらいだからって意味だわ笑」
『いい年して心配かけちゃってすいやせん』
「謝る気ないな笑」
『あえて心配してもらおうとしてるのかもよ』
「かまちょか(笑)正月は何してたの？」
『実家帰った！悠一さん誘ったけど帰らんって笑』
「俺も帰ってたから向こうで会えたら良かったな〜」
『大輔さんに帰るって言えばよかった…』
「じゃあまた帰るとき教えてよ」
『かしこまり！』
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作者名：r | 作成日時：2023年4月29日 20時
