備忘録 II (ページ17)

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＃59．フトコロノカタナ II ページ17

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〈朝食を食べながら新聞を読む瀬那〉

「新聞はご自身で買われて？」

『一紙は定期購読してるんですけど、翔くんに会う時があったら他の新聞も貰って読みますwww』

「櫻井さんですか？」

『はい。私たちのルーティーンになってますね』

「新聞を読み始めたのは櫻井さんの影響ですか？」

『ん〜どうだったっけ…多分最低限の情報は知っておかなければいけないかなって思って読み始めたんだと思います』

〈また振り付けに戻り、暫くして移動を開始した〉

『シャワー浴びてさっぱりしてきました笑』

「……変な話、男性の中に一人女性というのは、動きにくい部分とかはないんですか？」

『特にないですね。もちろん気を使っていただいている部分があるから特にないと言えるんですけど……』

『思春期真っ只中のジュニアの頃からずっと一緒なので(笑)もうお互いに慣れもありますし、それぞれとはお互いに、異性として見ていないことも含めて』

「気を使ってもらうというのは？」

『特例なんですけどジュニアの頃から女性マネージャーさんについていただいて、合宿所での寝泊まりも私はなかったですし、現状着替えもほとんど別ですね』

『まぁいずれにしても見えてもいいような下着しか着てないので何でもいいんですけど笑』

「仕事仲間としか見てないということですか？」

『仕事仲間……というよりかは家族？いやでも家族でもないなぁ。もうメンバーっていうその言葉に尽きますね』

〈移動車の中での話が終わると睡眠をとる瀬那。こうして隙間時間で睡眠をいつもとっているらしい〉

午前7時半

『おはようございます。今日すみません、ちょっと撮影入らせていただきます。よろしくお願いします』

「密着？」

『そうそう、私がいかに一日一分一秒を大切にしてるかっていう話ですよ(笑)ご協力お願いしまーす』

「これは密着する方が大変なやつですよ、頑張ってくださいね」

〈レコーディング室の音響監督さんが密着しているスタッフへ激励の言葉をかけてくださった〉

「じゃあとりあえず思ったまま歌ってみて」

『はーい』

〜♪

「最後のところ、もう少し柔らかみを持って歌ってみて」

『はい』

〜♪

「ん。いいね、これでいこう」

『ありがとうございました〜』

*