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その日は一日中、どんよりとした気持ちだった。
私は浮所くんの邪魔をしてしまっているんだと思ったら
申し訳なくて、私はバスケ部にいない方がいいのかもしれない。
「Aさーん、ボール足りないから
ボールカゴ、もう一つ持ってきてー」
「は、はい!」
放課後になって、部活動がまた始まる。
今は悩んでいても仕方がない⋯⋯。
力になれるように一生懸命頑張らないと⋯⋯!
体育倉庫からボールカゴを取ってきて
マネージャーの子たちのところに持っていく。
うっ⋯⋯重たい⋯⋯。
カゴ自体が古いため、押しても思う方向に進まない。
早くしないとと、力いっぱい押した時だった。
「あっ⋯⋯」
────バタンッ!!
辺りに大きい音が響いて、カゴに入っていたボールが
コートの方に転がっていく。
その瞬間、練習中だった部員さんたちが何事かと私を見つめた。
「す、すみません!」
またやってしまった⋯⋯。
謝りながら慌ててボールを拾う。
部員の人たちも笑いながら手伝ってくれた。
「ははっ、Aちゃんドジだな〜」
「大丈夫ー?」
「盛大に転けたなー」
みんな笑っているけど、私は歪な笑顔しか返せない。
「本当にすみません⋯⋯」
何やってるんだろう⋯⋯⋯私⋯⋯。
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kp-0523 - あの胸キュンスカッとはすごくキュンキュンしました。いちご・オレさんよければ更新お願いします。 (2022年2月10日 15時) (レス) @page4 id: 279a74799a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いちご・オレ | 作成日時:2021年9月26日 1時