僕らの日常

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彼の実家は医院から離れているから一人で通うのは不可能だったが、僕がだいきを迎えに行ってなんとか治療と検診と予防をしてきた。

初めの半年は早急に治療した方がよかったから、押さえつけて治療することもあったけど、そのあとしっかり説明すればわかってくれたし、
その後1年は毎月のように検診で通わせてたからよっぽど虫歯になることはなかった。

ただ、この時既に大人の歯の治療はしてしまっていた。

その様子を見て検診の間隔を空けてゆき、小学校4年生になった時までは長期休み毎に診せにくるように約束したんだよね。


ただ、ここから状況が一変する。

彼が中学受験のために塾に通い始めた。

しかも行きたい学校のレベルが高く本腰入れて勉強する必要があると、、、、


それを受けて、検診の頻度を年二回、受験勉強に影響しないであろう4月と10月にしてみたんだけど結局忙しくてこれなかったし、電話をして気になるところがないか確認する程度で、その電話も次第に途切れてしまった。


僕もそれなりに忙しかったからそこまで頻繁にできていなかったし、なんせだいきくんなら大丈夫だろうと思っていた節があった。









その結果、、6年生の2月、だいきくんが泣きながら電話してきた。


丁度受験の結果がわかる頃だったし、志望校に合格できたから泣いてるのかなって思ったけど、そうじゃなくて、歯が痛いと。。。


電話してくるタイミングは水曜日の診察が終わったタイミング。

歯科助手さんから子供がすすり泣く声がする、、なんて言われて電話番号を見たらだいきくんのケータイの番号だったから慌てて変わったたんだよね。

両親に電話してみれば、この日は夜勤らしく、そのまま僕のお家でお祝いしてそのまま泊まることにした。

改め電話してみると今まで痛み止めは飲んだことがなかったみたいだからとりあえず近くの薬局に行って痛み止めを買ってくるように勧め、どこにいるかを聞くと、近くの公園にいるという情報が得られた。


片付けとかはもう後でやることにして、とりあえず痛み止めと基本セットを持って車を走らせた。




だいきがいるであろう公園に行けば、ベンチに座ってる2人の男の子。


僕が近づくと気づいたようで泣き顔で僕の所に駆けてきたんだ。

久しぶりに見たけど変わってなかったな〜＾＾
たくさんがんばったんだろうね、、

なんて暢気なことを言ってられないから、とりあえずもう一人の子に挨拶して車に連れて帰った。

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