僕らの日常

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そのあと新しい歯ブラシを渡して洗面台まで背中を押して。

しばらくするとてとてとと、こちらに来てくれて。

ようやく口を開けてくれて、見てみると、、

まぁ、思っていた通りって感じ。

まず、僕が治したことのある左上6番は治療したがその後手をつけていないであろう仮詰めが入っていた。
欠けてはいないけど、、、、ここが結構神経ギリギリだったから痛い治療をしたんだっけ。まあその後歯学生の時に根っこの治療することになっちゃったんだよね。


隣の5番と下の6番にも移っちゃったかな、特に6番が酷いかな、、、、やっぱり悔しいよね、永久歯はまだ1本しか治療したことなかったからさ。
この辺りも中高生の時に二次カリで何度か治療することになったかな。

あと右上の5番と6番との間もやられてたり、他もアヤシイなってとこはあった。後日見てみたら2,3箇所見つかって。がんばって管理してたけど。成長していく過程で直すことになって。

ほんとは探針とかも持ってたけど、見ているだけなのに目を堅く瞑り体も硬直させているから、更に痛い思いさせるのも気が引けてやめたんだよ。

それに歯磨きした後なのに結構歯垢が残ってたし、所々歯肉が腫れているところもあるから改めて歯磨きの仕方も教えることにして。

とりあえず口を閉じさせた。





僕は怒ったよ。


だいきには他の患者さん以上に時間をかけて予防のこと、教えてきたし、約束もした。


なのに守らなかったのはだいきだよね、って。


それに加えて守りそこねたのは僕だよな、って。


今となっては恥ずかしい話だけど2人で泣いたな//


その日から治療三昧て感じ。


運もいいことに、この歯科医院がだいきの通うことになった学校から電車で一本で来れるからさ。他の医院に無理して通う必要もなくなって、というか学校の歯科検診でさえも受けるのを躊躇ったからね‥…

うちにはその後の検診も欠かさず通うようになったかな。


まあ、かなり虫歯になるリスクの高い口腔内であるから、難しいところは多いけどさ。



今日の今日まで僕が管理してきたってわけ。

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