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お昼休みが終わってあっという間に放課後になった。
んー、きんときの部活が終わるまでまだ時間あるんだよねー、何してようかな
なんて思いながらスマホを触る。
YouTubeでも見てるかな
なんて思ってYouTubeを開こうとしたとき教室のドアが開いた。
「ねぇ、今日当番なんだけど。」
そう、不機嫌そうな声がドアから聞こえた。
『え、嘘!?ごめんスマイル!!』
この不機嫌な声の主はスマイルだった。
sm「はやくしろ、あのおばさん怒ると面倒なんだよ。」
『ごめんって、今行くから!!』
スマイルとは同じ図書委員で当番が一緒だ。同じクラスじゃないけど、
sm「はぁ、」
相変わらず愛想ないなこいつッッ
いやでも当番忘れるとあの図書室のおばさんめっちゃネチネチ言ってくるから不機嫌なのも仕方ないけど!!
まぁ、もうこのスマイルの態度にも慣れたしいいけど
sm「...」
『...』
当番のときでもあまりスマイルはしゃべらない。
まぁ、この空間は居心地いいから全然いいんだど。落ち着くし、私も本は好きだしね。
お互いに本を読んで1時間弱くらいたって急にそれまで開けられることのなかったドアが開いた。
kn「Aもう終わった、?」
険しい顔をしながらきんときはそう言った。
走ってきたのか若干額に汗が滲んでいる。
『え、とあと少し?くらいかな』
kn「っ、ね、今日はもう帰ろ、もう遅いから人来ないでしょ。」
『でも、』
もしかしたら来るかもしれないし、それよりきんときはいつもこんな事言わないのに、何かあったのかな
sm「別に後俺やっとくから帰っていいよ」
『え、でもそれはスマイルに悪い』
sm「どうせあと10分くらいだろ」
『んー、』
どうしようかなって考えてるときんときが私の手を掴んで引っ張った。
kn「ありがと、スマイル。」
sm「ん、」
『え、ちょっと!?』
そうきんときは言って私の手を掴んだまま図書室から出てずんずんと進んでいく。
あれ、でもこっちは私の教室の方向じゃない、?
『き、きんとき?どうしたの?』
やっぱりさっきから様子が可笑しい
kn「...」
きんときは何も言わない、ほんとにどうしたんだろ
いつの間にか目的地に着いたみたいできんときの足がとまる
ここって確か、空き教室?
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作者名:凛 | 作成日時:2021年1月24日 14時